ご発注いただきましたら、まず、納品日から逆算してスケジュールを引きます。
そして、制作スタッフを中心にロケ場所を選定。
ある程度固まったら、シナリオや絵コンテをもとに、監督を中心に、カメラマン、照明マン、制作スタッフなどが、ロケハン(撮影下見 ※ロケーションハンティングの略)を行います。
オープン(外ロケ)、オープンセット(店舗など)、白ホリスタジオ、ハウススタジオなど、実際に撮影する場所に赴き、撮影シミュレーションを行うのです。
ここで決めることは、
シナリオや絵コンテにそった構図を考えること。
陽のまわりを確認し、「この場所は何時に撮影するのがベストなのか」を決めること。
その場所に最適な撮影機材を決めること。
移動時間を確認しておくこと。
など、撮影当日の進行がスムーズに行くよう、抜かりなく準備をいたします。
モデルを使った撮影なら、ヘア&メイク、スタイリスト。
料理モノなら、クッキングスタイリストも、ロケハンに参加します。
さらに、インタビュー撮影がある場合は、対象者への事前取材を行います。
商品撮影の場合、背景の布やバック紙の手配。
俳優やモデルなど、キャスティングが必要な場合は、お客様お立ち会いのもと、オーディションを開催。
こうした「準備」こそ、動画制作の成否の99%を決めてしまうと私たちは考えています。
そして、「香盤表」と呼ばれる、撮影当日の細かなタイムスケジュールを作成し、クライアント、スタッフともに共有します。
こうした入念な準備ののち、撮影日を迎えます。
撮影の現場では、監督以下、カメラマンや照明マン、録音、ヘア&メイク、スタイリストなど、各分野のスペシャリストが、各々ロケハンや打ち合わせを踏まえてシミュレーションしてきたことを結実させます。
アーツテックは、特に「撮影」に関しては、高い誇りを持っています。
良い画を撮るのは当たり前であり、それを超えた「圧倒的な画」を撮るために、最善を尽くします。
良い画を、「香盤表」通り、時間通りに撮りきってこそプロであると考えています。
また、動画の撮影では、天候や騒音など、その場になってみないとわからないことも多々あります。
そんなイレギュラーの事態にも瞬時に対応できてこそ、プロフェッショナル。
その状況で、それぞれの技術を最大限発揮し、最高の画を収めていきます。
また、撮影の際はお客様にお立ち会いをお願いしております。
担当スタッフが1カットずつ確認を取りながら進行することで、お客様との認識の違いによるミスを事前に防ぎます。
撮影を終えただけでは、動画制作は終わりません。どんなにいい画が撮れても、編集の良し悪しで作品の出来は大いに変わってしまいます。
まず、監督と編集スタッフが、膨大な撮影素材の中から必要なカットをつなぎ合わせていく「仮編集」という作業を行います。
まずはざっくりと、監督の頭にあるイメージを具現化していくわけです。
1カットを入れ替えただけで、相手に伝わる印象は大きく変わります。
ある程度、全体をつなぎ終えたところで、テロップや特殊効果、場合によってはCGなどをのせていきます。
単純作業のようですが、テロップの書体や出し方ひとつでも、まったく異なる印象に仕上がるため、非常に気を遣うデリケートな作業です。
緻密で、根気のいる作業ですが、時間の許す限り、丁寧に編集を行っていきます。
そして、出来上がった作品を弊社の編集スタジオにて、お客様にご確認いただきます。
編集スタジオが併設されているのも、弊社の強みであると考えています。
通常の制作会社は、編集スタジオは、専門の場所を借りるのが普通です。ということは、作業が長引くほどお金がかかってしまい、なるべく短時間で済まそうと考えるのが普通ですが、弊社はとことん作業に打ち込めるというわけです。
編集チェックでは、
「もう少しこうしてほしい」「ここをもっと強調させたい」など、気づいた点はお気兼ねなくお申し付けください。
その場でいただいた修正指示を反映させたものを、後日、再提出させていただきます。
このやり取りを「校正作業」と呼びますが、校正可能な回数はお見積りの際に明記させていただいております。
また、弊社にお越しいただくお時間がない場合は、データをお持ちすることも、データを送付してご確認いただくことも可能です。
校正を繰り返し、「映像校了」となります。
そして最終段、「音楽」「効果音」「ナレーション」をリアルタイムに入れていく「MA〈ミックス・オーディオ〉」という作業に移ります。
これは、作品に“命を吹き込んでいく”作業と言えるかもしれません。
ナレーションを入れる場合は、イメージに合った声優・ナレーターを事前にキャスティングし、お客様お立ち会いのもとでリアルタイムで収録を行います。
こうして、お客様と私たちの「作品」が生まれていくのです。
撮影や編集とは、
私たちが戦略的に企画したものを、しっかりと定着させる工程であり、「売れる」「広がる」「目立つ」動画へと昇華させる現場です。
映像は「総合芸術」であると言われます。
カメラワークや光、音楽、俳優の演技、モデルの仕草、メイクや衣装、編集のカットリズムなど、様々な要素が相まって、一つの「印象」を作り上げていくのです。
これを「演出」と呼びます。
手前味噌ですが、私たちアーツテックは、「演出力」こそ、最大の武器であると考えています。
B to Cの作品に関しては、私たちの作品はよく「映像がキレイ」「スタイリッシュ」「目立つ」などのお褒めの言葉をいただきます。
しかし、映像がキレイなだけでは、本当の実効果を出すことはできないと私たちは考えています。
たとえば、女性向けの商品動画の場合、映像をキレイに撮るのは、当たり前のことです。
女性は、キレイではないものには見向きもしないからです。
キレイに撮るのは大前提として、いかにその商品を「欲しくなる映像」を撮影するか。そこがまさに、アーツテックの持つノウハウだと考えています。
B to Bの作品においては、私たちは「B to Bをもっとオモシロく」をテーマに掲げています。
ビジネスに使う動画であっても、何の面白みもない、カタログの焼き増しのような退屈な作品は、誰にも興味を持って見ていただけません。
興味を持って見ることのできない作品など、何の効果もないことは明らかです。
私たちが、B to Cや、エンターテインメント作品で培った絵作りを、B to Bの作品に流用することで、「興味を持って見ていただけるもの」、「伝わるもの」「共感できるもの」すなわち実効果のある作品に仕上がると考えています。
また、撮影、編集においても、アーツテックは緻密に計算をしています。
見る対象の性別、年齢層などに応じて、カメラワークや編集のカットリズム、音楽のテンポを変えていくのは当たり前です。
「蓄積されたノウハウ」と「緻密なロジック」で、アーツテックは、実効果のある動画を制作いたします。