カメラが入るための奥行きが取れるであったり、キッチンの横や前にに壁がないといった、撮影を考慮した条件が様々あって、工事中の住居にも何度も足を運んでいただきましたね。
それらをクリアする住居の選定作業もとても熟考いただいた印象があります。
このように一つひとつにこだわりを持ち、丁寧に作り上げてくださっているんだなと感じました。
会長も撮影中からうるうるしていて。それにも正直びっくりしましたけど。
そのぐらい想いを込めて撮影して頂いたから、私達もちゃんと熱を込めて話せた部分もあるし、その辺ひっくるめて引き出して頂いたなと思いますね。
お会いした時点から、私たちにちゃんと目線を合わせてダメなところはダメだとしっかりと伝えてくださるし、撮影中も撮影されているメンバーに目線を合わせて、本気で言葉を投げて下さっている姿がすごく信頼できる素敵な監督だなと思いました。
作品に、私たちに、本気で向き合ってくれる監督です。
「必ず良い作品を作ります」「御社の期待を裏切りません」と。
何よりも強い言葉で、またその言葉は建前ではなく、心からの言葉だということがオンラインでも伝わり、ぜひ酒井監督にお願いしたいと思いました。
前回制作いただいた際に、当社の特徴であるとか、こういう風に業界の中でサービスを図っていきたいという我々の想いを、事前打ち合わせの段階で、酒井監督が汲み取ってくださり、シナリオとして提出いただいたんです。
最初のご提案の段階からすごく凝った絵コンテを用意してくださりまして。
日本の企業では、制作がほぼほぼ決定した段階で台本が仕上がってくるのですが、最初からとても丁寧に絵コンテも出してくださり、感動致しました。
その時に「いつかは絶対に酒井監督にお願いをしたい」という思いが残っていたんです。
シナリオを作成いただく前に教授5名に取材をして頂いたのですが、 各教授それぞれ研究内容も違いますし、個人のキャラクターも違く、中には癖の強い人もいるのですが、 それぞれのキャラを理解しながら取材を進められていて、酒井監督のインタビュー術は素晴らしいなと感じておりました。 取材時に僕も同席していたのですが、教授も気持ちよく話せていたのではないかなと感じましたね。
嬉しさと感動は、間違いなくありました。
ただ、弊社としてプロジェクトチームを立ち上げて行った一大プロジェクトであっただけあって、さまざまな意見が飛び交ったのも事実です——
そんな時でも———
やっぱりモノづくりって、お客さんとセッションを重ねていってでき上がるものものなのだと思うので。
どれだけお客様のニーズを受け止めてマッチングしていくかが重要で、
うちの商品を「良いものだから買ってください」と押し売りしても、「うちは必要ないよ」と言われたらそこで終わりですからね。
そういった意味では、酒井監督は弊社の要望もしっかりと汲み取った上で、良い作品を作り上げてくれましたね。
何より、私たちが御社に一番期待していた、インパクトのある映像という点を、私たちの想像を超えたレベルでご提供いただいたので、本当にお願いしてよかったなと心から思いました。