前回制作いただいた際に、当社の特徴であるとか、こういう風に業界の中でサービスを図っていきたいという我々の想いを、事前打ち合わせの段階で、酒井監督が汲み取ってくださり、シナリオとして提出いただいたんです。
撮影の技術的なものだとか、芸術的な感覚は当然あるんですけど、一番初めの段階で我々の感覚とパチッと合うというのが普通はないと思いました。そういった点で今回もアーツテック様にお願いをしました。
実は今回依頼した採用動画は、今年(2023年)の秋ぐらいから作ろうと思っていたんですね。
ただ、動画を作るのであれば、ちょうど会社の創立75周年のイベントが8月にあるので、そこに間に合うようにできないだろうか、という話になったんです。
依頼をした時点で残り3ヶ月しかなかったので、だめもとでアーツテック様にご連絡させて頂いたのですが、快く引き受けてもらえました。
Q.シナリオの段階から、映像として実際に定着していくまでの印象を教えてください。
前回とは違いナレーションをつけていただいたのですが、ナレーションのテキストをいただいたときに、弊社以上にキングのことをしっかり掴んでいただいて、それが動画という形に仕上がったことが単純にすごいなと思いました。しっかり文字としてまとめて、人に伝わるように作ることって、かなり難しいことだと思うので。
あと、撮影に関しては前回もいろいろ拝見させていただいていたので、そのあたりに関しては、逆に安心感を持ってお任せすることができました。
前回と違ってスケージュールがかなりタイトだったこともあり、撮影が可能な日が決められていたり、出演者の希望条件が限られていたりと、我々から無理難題をお伝えしていました。しかし、工夫しながらスケジュールを組んでいただけたので、とても助かりました。
Q.第一試写の印象を教えてください。
正直、我々がイメージしていたものと違ったのが最初の印象でした。
前回はキャッチーで軽い感じに作っていただいていたのに対して、今回は結構ずっしりと重厚感がある感じでした。第一試写を見たメンバーの中での意見としては結構“重たい”なという意見が出ていたんです。
その後、役員を交えて試写をしました。前回と比較したときにだいぶテイストが違うので、どうかなと思って結構ドキドキしながら我々は横にいました。
しかし、予想していた反応とは違い、一言目は「よくできている」だったのでびっくりしました。
この時、経営者が思い描いているものに対して、酒井監督が狙っていたことがピッタリはまったんだと感じました。
我々も何回か見ていく中で、動画の力というか納得性というのを全員がだんだん感じていきました。出演している社員も良い意味での重さや、覚悟みたいなところも表現されていたので、何回も見ていくうちに、どんどん良くなっていく印象に変わりました。
実は、動画の途中で出てくる壁にかけられた社是を見て、経営者の中で「やっぱり社是は大事だ!」という話になりました。そこでもう一度、社員に向けて再認識してもらうように全部署に社是を飾ろうという話にまでなりました。この動画の影響がすごかったみたいです(笑)
Q.75 周年記念のイベントについて動画が放映された時の反響を教えてください。
イベントは65周年や70周年記念の時にもお借りした大きな施設で、本社・大阪店・渋谷店のメンバー180名ほどが集まって視聴しました。
最初に見た時の全体の反応は、いい意味で“笑い”が起こっていた印象です。
これには、多分いろんな意味の笑いがあって、大きなスクリーンで初めて見るということや、自分たちが知っている社員の顔が、どんどん出てくることへの笑いなど様々だと思います。
あとは、社員の中には長く当社に勤めている社員もいますし、最近入った社員もいます。そういった社員は「キングってこんな会社なんだ」みたいな感じで改めてキングを知ることができたのではないでしょうか。
また、今回メインで写っていた、阿部や荒木、石塚の3名は、すごく気に入っているんですよね。「俺、かっこいい」みたいな(笑)
映像が流れ終わると、弊社の経営者が私たちのもとへ来て「やっぱり良かった!周年行事の時に何もなく挨拶だけで終わってしまうと、イベントとしては面白さに欠けるので、とても大切なアクセントになって非常に良かった!」と感慨深く述べていました。
Q 酒井監督の作品づくりについての印象を教えてください。
全体の構成であったりとか、その中身のコメントであったりとか、どういった方にナレーションをお願いするとか、酒井監督の経験に基づいて作品を作り上げているのだと感じました。
また、経験だけではなくて、現状がどうなのかっていう部分をしっかり踏まえられた上で作品作りされているんだなと改めて思いました。
事前にアーツテック様のホームページを拝見させていただいたのですが、酒井監督は舞台経験があると書かれていたので、制作側の意見だけでなく、演者としてどうなのかを考えて作品作りされていると思いました。だからこそ、動画に対しての納得性だとか、説得性っていうのが生まれているんじゃないかなって思います。
我々だけじゃなくて、どの会社と取り組まれても、全体をどういうふうに見せればその会社のオリジナリティを出せるか一番に引き出してくださっているんじゃないかなと思います。そこに技術が加わるわけですから、良いものが必然的にできるのだと感じました。
撮影現場では我々、社員に対しての声掛けとかもすごく優しくしていただけるので、社員としてはリラックスして撮影に参加でき、そういう雰囲気とかを作るのもすごく上手な方なんだと思いました。
ナレーションを録音室で録る際は(MA)、雰囲気を伝えるのがすごく難しい中、一回聞いただけで、酒井監督が「じゃあ、ここの部分だけこういう風に」と言った指示をだすことにすごいと思いましたし、それを汲み取って表現するナレーターの方もすごいと驚きました。
アーツテック様とは、たまたまご縁があってお付き合いが始まったんですけど、良い会社、良い監督、良いスタッフの方と巡り会えて本当に良かったなと思ってます。改めてありがとうございました。
もしまた今後動画を作る機会があれば、ぜひ制作をお願いしたいと思います。