弊社は今年で創業100周年を迎えることができまして、それにあたって何かこれまでの歴史を今後の人に残すものを作りたいなという話があがりました。
その時に写真で冊子を作るなど様々なアイディアが出たのですが、お取引先に重たい冊子を渡しても正直ご迷惑かなと。
そういう意味では、動画は最近はよく見るし、いろんな場面で使えるかなと思い、
汎用性も高い動画が一番いいかなと思ったのがきっかけです。
アーツテックを知ったきっかけ
ググりました。
動画は初めてで動画関係に詳しい人もいなかったので、ググって「制作会社まとめサイト」を見たり、上から順にしらみつぶしに見て、その中から2、3社ピックアップさせて頂きました。
お話するなりやりとりをしてみた中で、アーツテックさんが一番いいなと思ったというのが流れです。
□何社さんかはお話ししていたのですか?
していました。
2回目の打ち合わせの際、酒井監督と皆さんで弊社にお越し頂いて商談をしたと思うのですが、正直私はその場で決まるとは思っていなかったんです。
私の中では、他の会社さんと比較したり色々考えたり情報を頂く場だと思っていて、
そこからまたさまざま条件交渉をして、そこから決定だと思っていたので。
そしたらもうその場で“即決”で。
弊社ではそんな場面、見たことないくらい異例なことで。
会長にはよく「何を買うにしても作るにしても、3社以上から見積もりを取ってお話を伺って価格交渉もして、それで一番いいところと契約してください」とずっと教わってきていたんですよ。
その張本人がですよ。
張本人がそれを全部なしにして、その場で即決ですから。
私もあんぐりしちゃいましたけれど、そのぐらいやっぱりズバッときたんですよ。
□その決め手となった部分はあったのですか?
決め手はやっぱり“熱意”です。
他の会社さんはZOOMで打ち合わせをしたのですが、もう名前も忘れちゃったくらいです。
アーツテックさんは初回の打ち合わせの段階から弊社にまでお越し頂いて、酒井監督自ら“なぜこういう仕事をするようになったのか”とか、“どういう想いを持って動画制作をされているのか”、などお話を頂いて、それにとても共感して。
他の会社さんは単調な感じで、よくある“ご要望を聞いて、はいそれなら出来ますよ”、みたいな。
それを見て、熱量が全然違うなと思いました。
実は1回目の打ち合わせでほぼ90%ぐらいは決まっていました。
心の中では決まっていたのですが、形式上あいみつは取らなくてはいけなかったので他の会社さんも聞いてはいましたが。
本当に最初の5秒10秒で決まっちゃうぐらいの違いがありました。
営業担当1人で来るのではなく、トップの方がいらっしゃって。
しっかりした会社だなと思うし、この監督さんに任せたら間違いないなと、優秀なアシスタントさんもいらっしゃるので安心して任せられるなと。
初めての動画制作だったので、そういう意味では安心できるしいいなと思い、御社に決定致しました。
□何か他に決定打となった部分があれば教えてください。
打ち合わせの際に制作実績の動画を拝見して、すごくイメージが付きやすかったですし、こちら側の要望をお伝えしたところ、酒井監督からラフなアイディアもその場で出して頂いて。
2回目のお打ち合わせの際には、企画書とお見積り書を持ってきて頂きまして。
企画書の構成も本当に良くて。
他の会社さんの企画書も拝見しましたが、正直記憶に薄かったしあまり刺さらなかった印象ですね。
撮影の前段階で印象に残っていること
構成、シナリオは何ら文句をつけようがないものでしたね。
大きい部分でこうしてほしいという意見は一個も誰からも出なかったです。
我々が作りたいものをうまいこと作って頂きましたね。
「時にーー」と時代背景から始まる動画構成ですが、僕らではそういうことは思い浮かばないので。
ロケハン時も、私の方で調整ができていない部分もあったのですが、それでもスムーズにご協力いただけましたし、そういうところを含めて手際がすごくいいなと思いましたね。
撮影中印象に残っていること
当然なのかもしれないですが、手際の良さだったり、太陽があと何分で沈んでくるかとか、計算しながら撮影されていて、すごいなと。
会長室で撮影して頂いた際、かなりごちゃごちゃしている部屋だったのですが、うまくぼかして撮って頂いていて、さらには綺麗に編集して頂いていて、驚きました。
私含めて社員も撮影に慣れていないので、覚えてきたことを言おうとしていたのですが、
単調になっちゃうし、詰まっちゃうしで、うまく話せなくて。
酒井監督が一問一答でうまく引き出してくれたのが、すごく良かったですね。
自然な感じで受け答えが出来たと思います。
構成の部分はもちろんですけど、指定頂いた撮影する場所は自分が思っていたところとは良い意味で違っていて。
商品を積み込んでいる様子も撮って頂いたりとかして、会社の色んな場面を活かして頂いたという風に思います。
撮影中では、僕が2、3追加して頂きたい文言をお伝えしても、しっかりとその場ですぐ反映して頂いたり。
柔軟に対応していただいたなという印象がありますね。
編集について
とある社員のインタビューを撮って頂いた時、「あー」とか「えー」とかものすごく多かったので、正直撮影し直してもらった方が良いのかなと思っていたのですが、そこが何の違和感もなく上手く編集して頂いていて。
そのシーンの編集には、みんなびっくりしていましたね。
撮影が終わって完成した作品を初めて見た時の感想
本当に感動しました。
第一試写の段階では、酒井監督のラフなナレーションを入れて頂いていたのですが、あの時点でものすごく感動しました。
そこから調整が入って、第二試写、最終試写とありましたが大きく変更になった部分はありませんでしたので、一番最初に見た時がやっぱりすごく感動しましたし、すごく印象に残っています。
うるうるっときてしまいました。
会長も撮影中からうるうるしていて。
それにも正直びっくりしましたけど。
そのぐらい想いを込めて撮影して頂いたから、私達もちゃんと熱を込めて話せた部分もあるし、その辺ひっくるめて引き出して頂いたなと思いますね。
撮ろうと思えばチャッチャッと撮れると思うのですが、
そのような雰囲気の中で質問に答えようとしても、ちゃんちゃんな受け答えしかできなくなって軽い感じになってしまっていたと思うので、撮影の雰囲気作りも含めてすごく良かったです。
完成した動画を社員にあらかた見てもらったのですが、女性のパートさんとか、うるうるきている人が結構いました。
今年の12月は3、4年開催出来ていなかった忘年会を取引先様含めて行う予定なので、
今年は100周年ということと、社長が変わったということで前段に時間を確保しているので、
サプライズで式の初めに動画を流そうかと考えています。
定刻になったらバチンと照明を落として始めようと考えています。
一般公開後の皆様の反応
仕入先様に初めて公開したのですが、とても大きな反響がありました。
8分少々の動画を、みなさん食い入るように見てくださいました。
最後には割れんばかりの拍手を頂戴しました。
100周年を祝福していただいたり、こういう歴史だったんですねと弊社について理解を深めていただいたり、すばらしい会社ですねと褒めていただいたり。
後日談ですが、得意先様にもご覧いただき、得意先様から社員に対して「良い会社ですね」とお褒めの言葉を頂戴したと報告がありとても嬉しく思いました。
動画への期待について
もうドヤ顔ですよね。
本当に胸を張って見ていただきたいものを作っていただいたので。
会長も含め、常務にも出て頂いて、そこからさらに今の現役世代へのバトンタッチになる動画を作れたと思っています。
こういう歴史があって今の丸宮食品になっているのだなということを感じて頂けるだろうし、取引先にもあらためて丸宮食品を知ってもらえるいい機会になると思っています。
楽しみです。
社内での反響
社内での反響はやっぱり抜群に良かったです。
さっきも言った通り、うるうるきている社員さんも多数いたし、この動画を見たことで社内の雰囲気が一段と良くなりましたね。
会議室で椅子を並べてパートさんに見てもらった時も、みんなに「いい動画ですね」と言ってもらえて嬉しかったですね。
普段気づけない会社の魅力に初めてくらいの近い感覚で感じて頂けたと思いますし、
動画に出演頂いた社員にはいい思いをしてもらったのかなと思います。
今回100周年ということもあるので、歴史的な部分も感じ取ってもらえたらと思うし、
造り酒屋から始まり、時代背景に合わせて商売を変えてきたというのが弊社のDNA的な部分でもあって、会長や私も口すっぱく「常に変わろうね」とメッセージを発しているので、
そういった部分も感じてもらえたらと思っています。
あともう1つは、こういう品質の高い動画を制作できる会社になっているのだということ。
その会社の一員なのだというのがものすごく大きかったと思います。
今まではペラペラの会社案内資料しかなかったので、今回制作頂いた動画を見ると嬉しいものがありますね。
プロ中のプロが作った動画だって一発で分かる動画ですから。
本当に「すごく良かった」しか出てこないです。
これから入ってくる方もこの動画を見て、同じ意識を持っていけるのかなと感じています。
ショートバージョンもこれから使う機会が出てくると思います。
採用の際にも使えると考えていて、動画を見ていれば面接の時に一言二言言ってくれそうな感じがしていて。
必ず良い方向に働くと思いますから、それも楽しみです。
丸宮食品は地域に根付いている会社ですし、100年という歴史は真似しようと思っても真似できないものですので、それは弊社の価値の1つでもあるので、それを動画を通して伝えられるというのはすごくよかったなと感じています。
採用担当者が「創業100周年です」と言うだけだと「ああそうですか」で終わってしまいますけど、動画を見ると伝わり方が全然違うと思うのです。
今回は100周年記念の動画だったので、採用に特化した動画もアーツテックさんにお願いをしようと思っています。
酒井監督の印象
魅力がいっぱい詰まった方ですね。
1回目に初めてお会いした時、酒井監督の経歴をお伺いしました。
昔、大きな仕事をなさっていた時の話から始まって、中小企業の支援をしたいという想いからアーツテックを創業したと。
そこからまず伝わってくるものがありましたね。
仕事にかける想い、どういう想いでこの仕事をしているかというところにすごく共感しましたし、実績も多数お持ちですごくいい仕事をなさってきた方なのだなというのがお話をしていて分かりました。
僕らが想い描いていたことを超えるシナリオ構成だったり、ご提案をいただいて「やっぱりさすがだな」と思ったのもあります。
あとは現場でスタッフさんに対して厳しい一面二面三面があったのも、やっぱり「プロだな」と思いました。
私も正直緊張しましたが、やっぱりプロならではの厳しさがある方だなと。
私は当然動画に関してはド素人ですから、すっとんきょうなことを2つ3つ申し上げたと思うのですが、きちっと取り入れて頂いた風に受け止めています。
顧客視点は顧客視点でちゃんと考えてくださる方だったので、
「そうは言ってもこうですよ」というふうには1回も言い返されなかったですしね。
文句なく、こちらの提案を受け入れてくださった印象です。
私自身も酒井監督という人物に惚れました。
惚れたからこそ、すぐに引き合わせようと思って2回目打ち合わせ時にお越し頂いて。
弊社の専務なんか「こんなに安くていいのか」なんてポロッと言っていましたけど。
こんなこと弊社ではなかなかないのでね。
会長は即決しちゃうし、専務は安いなんて言っちゃうし。
「いつも私に言っていることはなんだったんだ?」って。
うちの会社にとっては異例なことが起こっていましたね。
酒井監督に惚れたからこその結果だと思いますが。
本当に色んな一面を見させて頂いて、
私も社長として厳しくするところは厳しくしないといけないなと、色々勉強になりました。