見落とすと危険!企業Youtubeチャンネルを伸ばすためのポイント解説
2025.04.30 (Wed)
2025.04.30 (Wed)
昨今では、自社Youtubeチャンネルを運用している企業さまもとても増えてきている印象です。
今回のコラムでは、企業チャンネルを運用する際に見落としがちなポイントや、
絶対に行っていただきたい項目をご紹介いたします。
Contents
若年層をはじめとし、最近ではテレビよりもYoutubeを視聴するという方が多くなっています。
TV離れは若年層のイメージが強いかもしれませんが、40代・50代の利用率は7割、60代でも6割の方が利用しているとのことです。(Google調べ2025年4月時点)
YoutubeはGoogleの傘下ですので、Googleの検索結果にも動画が表示されます。
VSEOと言われるもので、SEO施作の一環としても非常に有効です。
Googleの検索結果に表示される動画はどのような動画なのか、
については現状Googleから公式の発表がないため明確ではございませんが、
チャンネル登録者が多い、再生回数が高いものがよく表示されているように見受けられます。
株式会社PRIZMAが行った調査によると、
Youtubeの動画を視聴して商品を購入したことがあるという方は3割を超えています。
商品の使用感や効果など、文章では伝わりきらない部分を動画で確認ができたり、商品の使用感や効果が明確に伝わると、購買意欲を高める要因になるということが汲み取れます。
ナイル調査によりますと、調べものをする際に利用する頻度が高いものは、
1位Google、2位Yahoo!、3位Youtubeという結果になっています。
視聴維持率とは、1本の動画を「どれくらいの時間、最後まで見てもらえたか」を表す数字です。
長く見てもらえるほど、良い動画だとYouTubeに評価されます。
動画ごとの視聴維持率は、YouTubeの「アナリティクス」という機能で見ることができます。
下記、Youtubeのアナリティクスから視聴維持率を確認する手順を記載いたします。
YouTubeは、見ている人が「見たい動画を見つけやすい」だけでなく、「新しい動画とも出会える」ように工夫されています。
たとえば、自分が見た動画に似ているものが、おすすめに出てきたりしますよね。
これは便利ですが、投稿者からすると、他の動画に移ってしまって「自分の動画から離れてしまう」原因にもなります。
だからこそ、「どこまで見てもらえたか」を知ることがとても大事です。
動画がちゃんと視聴者の期待に応えられているかを知るヒントになるからです。
YouTubeを始めたばかりだと、「登録者の数」や「再生回数」が気になるかもしれません。
でも最初のうちは、これらの数字が少なくて当然なので、あまり気にしすぎなくて大丈夫です。
実は、YouTubeでは新しく作ったチャンネルの「最初の動画」は、多くの人に見てもらいやすくなっています。
だからこそ、2本目以降の動画でどれだけ長く見てもらえるか(=視聴維持率)が、とても大切になってくるのです。
YouTubeの仕組みでは、「視聴維持率が高い=いい動画」と判断されます。
そうすると、その動画が「おすすめ動画」や「関連動画」として、いろんな人に表示されやすくなります。
表示される回数が増えれば、見てもらえるチャンスも増え、
たくさん視聴されることで、登録者も増えやすくなるのです。
企業がYouTubeを使う場合は、次のような流れを作ることがポイントです。
最初のうちは数字に振り回されず、「長く見てもらえる動画」を作ることに集中してみてください。
そうすれば、自然とチャンネルも成長していきます。
①アイコンをタップし、「Youtube Studio」をクリック
②左側の「コンテンツ」をクリック
③各動画の下部分に出てくるアイコンをクリック
④「エンゲージメント」をクリック
⑤「詳細」をクリックすると、視聴維持率を確認することができます。
⑥カーソルを合わせることで視聴維持率が下がっている秒数を確認することができます。
企業Youtubeチャンネルを運用する際に必ず確認していただきたいことは、Youubeのアルゴリズムをしっかりと理解することが重要です。
企業のYoutubeチャンネルは、Youtuberの方々がアップする動画とは異なり、
視聴者が見て楽しいコンテンツ、毎日見たくなるコンテンツなどを配信し続けるわけではないので、チャンネルにファンがついたり、動画を拡散してもらうということは難しいです。
Youtube上に毎日何千もの動画がアップされている現代で、
やみくもに動画をアップしていては、本当に届けたい方に届かせることは難しいと言えます。
まずはYoutubeアルゴリズムをしっかりと理解してから、Youtubeチャンネルの運用を始めていただきたいです。
高評価やコメント、シェアが多くされる動画はアルゴリズムに評価されます。
動画の最後に「チャンネル登録とグッドボタンお願いします」と言うのは主流になっていますが、動画内で視聴者に質問を投げかけてみたり、コメントをしていただけるように促すことでエンゲージメントを高めることができます。
テーマ別に再生リストを作成することで、動画に関連性を持たせることができます。
チャンネル内に動画が増えてくると、求める動画を探すことが難しくなりますので、
視聴者が求める情報にアクセスしやすくなる、という利点もあります。
動画をアップして終わりではなく、HPやメルマガ、インスタやXなどでも宣伝をするようにしましょう。
チャンネルに多くの登録者がいるYoutuberの方々であれば必要ないのですが、
登録者の少ない段階で他チャネルで宣伝しないと動画がアップされたことに気づきません。
再生回数を伸ばすことはとても重要なことですので、
他チャネルを利用し、宣伝することを忘れないようにしてください。
クリック率や視聴者がどのように動画を見つけてきたのかがわかるトラフィックソース、インプレッション数、視聴時間などを分析する必要があります。
例えば、インプレッション数は高いのに、動画があまりクリックされないという場合には、サムネイルに問題がある可能性があります。
サムネイルを変更してクリック率に変化があるかどうかを確認し、改善する必要があります。
チャンネルを開設してから年数が経っていればさほど問題はございませんが、
チャンネル開設したばかりでテーマに沿わない動画をアップしてしまうとYoutubeの機械学習に悪影響を与えてしまいますので避けるようにしてください。
チャンネルに一貫性を持たせることが重要です。
企業がチャンネルを立ち上げた際にやってしまいがちな点は、
いきなり広告配信を行ったり、社員の方が再生・登録をしてしまうことです。
上記でも記載しましたが、
Youtubeは機械学習によってチャンネルを評価し、動画をどのターゲットに向けて配信するかを決めています。
例えば、男性がターゲットの動画でも、チャンネル登録をしている方が女性ばかりの場合は女性に向けて動画が配信されるようになってしまいます。
人気の動画のキーワードや説明文動画タイトル、ハッシュタグ、シリーズ動画や再生リストを分析することで、
自分の動画の視聴者になりうるユーザーの検索キーワードや好みを知ると、Youtubeアルゴリズムに評価されやすい動画を制作することができます。
Youtubeでは再生回数、登録者数はとても重要ですが、
ビジネスでYoutubeチャンネルを運用している場合、結局のところは商品購入や問い合わせ、サイト流入などがCVになります。
こちらは動線設計がとても重要になります。
ただ単に概要欄に問い合わせフォームURLを記載すれば良い、というわけではありません。
動画を見て興味を持ってくれた方は商品購入ページに進む可能性は高いですが、
例えば金融系や不動産系など、高単価な商品になってくる場合はその場で決済する流れにはなりませんので、遷移先をLINE友だち登録にしナーチャリングをしていったりなど、ワンクッション挟めるものがあると良いでしょう。
BtoB企業であれば、問い合わせフォームURLを記載したいところですが、
他にも資料請求のURLなども置いておくと親切です。
ECサイトへの流入がCVの場合には、
動画で紹介した商品ページに直接リンクをさせて離脱ポイントを少しでも減らすように設計する必要があります。
YouTubeにおける動画の再生回数を伸ばすためには、サムネイル・タイトル・概要欄の設計が非常に重要です。
YouTubeの再生回数は、
「表示回数 × クリック率」
に分解することができます。
この「表示回数」と「クリック率」の両方に、サムネイルとタイトルが大きく影響しています。
サムネイルは、ユーザーが動画をクリックするかどうかを左右する非常に重要な要素です。作成時には以下を意識しましょう。
対策キーワードを含める
(検索結果に表示されやすくなり、表示回数向上につながる)
内容がひと目で分かる具体的なワードを入れる
(ユーザーの関心を引き、クリック率向上)
文字を大きく、視認性高くデザインする
(小さい画面でも目立ちやすくなる)
「目に留まるか」「興味を持たれるか」をユーザー目線で必ずチェックする
タイトルは、検索結果やおすすめ欄で最も目に触れる部分です。作成時には次の点を意識してください。
対策キーワードをタイトルに入れる
(検索結果に表示されやすくなり、表示回数アップ)
動画の内容が明確に伝わる具体的なワードを使う
(クリック率向上)
文字数は28文字以内、重要ワードは前半に配置する
(スマートフォンでは28文字までしか表示されないため)
例:麻婆豆腐のレシピ紹介動画の場合
「誰でも簡単に作れる麻婆豆腐のレシピ紹介」
「麻婆豆腐の簡単レシピ!誰でも作れる基本レシピ紹介」
このように、動画の主題をできるだけタイトルの前半に入れることがポイントです。
概要欄も検索表示に影響を与えるため、最低限の対策は行いましょう。
対策キーワードを自然に含める
(検索結果での表示回数アップ)
動画に関連する具体的なキーワードを前半に記載する
(検索結果に一部概要欄が表示されるため)
ハッシュタグは上位3つまでに対策キーワードを設定する
(3つまでタイトルの上に表示されるため、視認性向上)
※サムネイルやタイトルと比べると概要欄の影響度は低めなので、
過剰に時間をかけず効率的に作成することをおすすめします。
概要欄には、企業のホームページや資料請求フォームなどへのリンクを記載することも可能です。
特にリード獲得を目的とするチャンネル運営の場合は、リンクの設置を積極的に行いましょう。
※外部リンク活用に関しては、詳細を「番外編:YouTubeからの導線設計」で解説しています。
YouTubeで動画をアップロードする際は、以下の設定や工夫を行うことで、チャンネルの成長や再生数向上に大きく寄与します。
タグはユーザーからは見えない要素ですが、動画の関連性を高め、関連動画への露出に一定の効果があります。
(※効果は限定的ですが、設定しておくと効果が高まります)
効果的なタグ設定のポイント
同ジャンルで再生数の多いチャンネルが設定しているタグを参考にする
動画内容に直結するキーワードを中心に設定する
他チャンネルのタグを確認する方法(ツール不要)
対象動画ページを開き、Ctrl+U
でソースコードを表示
Ctrl+F
で検索窓を開き、「keyword」と検索する
これにより、設定されているタグを確認できます。
動画の最後に、チャンネル登録や関連動画への誘導を促す終了画面を設置することができます。
これにより、登録率向上や、次の動画視聴への導線が強化されます。
設定時の注意点
終了画面は動画の最後5〜20秒間にかぶさる形で表示されます
事前に、終了画面用に表示を邪魔しないシーンを5〜20秒分用意しておく必要があります
動画編集の段階で、あらかじめ終了画面スペースを意識して制作しましょう。
動画公開の時間帯も、再生数に大きく影響します。
一般的に効果的な時間帯
18時〜21時(ユーザーのアクティブ率が最も高い時間帯)
ただし、18時〜21時は競合動画も非常に多く公開されるため、ターゲットによっては他の時間帯を選ぶ方が効果的な場合もあります。
ターゲットに応じた公開時間例
主婦層をターゲットとする場合 ➔ 日中(平日午前〜午後)が効果的
ビジネスパーソン向け ➔ 通勤時間帯や夜間帯が効果的
ターゲットユーザーの利用時間を分析し、最適な公開時間を設定しましょう。
再生リストとは、関連する複数の動画をグループ化してまとめる機能です。
再生リストのメリット
ユーザーが関連動画を探しやすくなる
1つの動画が終了後、自動的に次の動画へ遷移するため、再生回数を伸ばしやすい
チャンネル滞在時間を向上させ、アルゴリズム上の評価も高まる
動画をテーマやカテゴリごとに整理し、積極的に再生リストを活用していきましょう。
企業がYoutubeチャンネルの運用を成功させるためには、Youtubeのアルゴリズムを理解して取り組む必要があります。
本コラムを参考にしていただき、取り組めていない部分があればすぐにでも対策を行っていただきたいです。
今回のコラムでは気をつけるべきポイントについて解説しましたが、
Youtubeの再生回数、登録者数を増やすことは、なんといってもコンテンツの良さ、が重要になります。
どれだけ対策をしていても、やはりコンテンツが面白くない限りはある程度の数字で止まってしまいます。
コンテンツ内容に困っている方、なかなか再生回数が伸びない方は
是非一度アーツテックまでご相談くださいませ。
我々の数ある実績、ノウハウの中から、御社の動画を伸ばすコンテンツをご提案させていただきます。
(アーツテックスタッフ)