ブランディング動画とは? 効果や制作ポイント、活用事例を解説
2020.01.09 (Thu)
2020.01.09 (Thu)
企業の広告・宣伝活動において、自社や製品・商品をプロモーションする重要性が高くなっており、
コンセプトや目的、思想などを視聴者へ伝える手段として近年注目を集めているのが「ブランディング動画」。
今回の記事では、マーケティング担当者の皆さまにブランディング動画を活用するメリットや
成功のポイントを事例と合わせて紹介します。
Contents
商品やサービスの好感度や、認知度の向上を目的として、制作された動画がブランディング動画です。
私たちが考えるブランディングは、大きく「企業ブランディング」と
「製品・商品ブランディング」の2つにわかれます。
いわゆる「企業CM」と呼ばれる種類のTV-CMは、商品やサービスの紹介をせず、
企業のメッセージを伝えることを目的としています。
これは、企業が消費者に対し、届けたいメッセージを伝えるためのもの。
これと同じ目的で、TV媒体を使わず、別の媒体、つまりwebなどのメディアを通して
ターゲットとしている消費者に伝えるのが、いわゆる「企業ブランディング動画」。
ブランディング動画のジャンルの中に、「製品・商品ブランディング動画」と呼ばれる動画もあり、
自社製品・商品をブランディングするための動画です。
商品・製品のブランディングにはwebメディアを通してブランディングを行うことの方が
ターゲットを絞ることもできるので効果的といえます。
ではなぜブランディングが大事なのか。
企業が、自社をブランディングしていく上で重要になってくるもの、
それは、自分の会社が、「何を目指している会社なのか」を訴えかけ、
広く知らしめていくことにあります。
数多ある製品・商品の中で大別すると
「売れているモノ」と「売れていないモノ」に分かれます。
HERMESやROLEXなどを思い浮かべてみてください。
商品の形や、色、雰囲気なども、イメージがパッと思い浮かべることができます。
見事に商品がブランディング化されていることを意味しています。
しかし現代は、企業や製品・商品、またサービスは幾多もあり、消費者の消費行動において
Webで検索することなしに購入することはまれになっています。
イメージアップや売り上げが伸び悩んでいる、そうした現状を打破できるのがブランディングです。
消費者は商品が何でもいい訳ではありません。ある一定以上のモノを超えると、
商品・製品はデザインやパッケージが良くても売れるかどうかはわかない時代です。
消費者もそれなりに考え、購入へと進んでいます。
ブランディングが成功している、数年前から人気が上昇しているアウトドアブランド、
パタゴニアを例に出してみます。
地球の環境保護の取り組みを行い、できるだけ材料を再利用し地球への配慮を考え、
商品にそれを組み込んでいます。そのため値段も少し高めにはなっていますが、
そういったパタゴニアのポリシーや理念、また企業背景など、企業の取り組みが
魅力的に伝わるブランディングを行っています。それが消費者により深く届き、
購買にも繋がり、愛されるブランドへと変化し、今もなお人気なブランドになっています。
ブランディングされた企業や商品・製品は、ブランディングされていないものに比べて、
圧倒的に有利な位置に立てると言えます。
そしてブランディングのみならずPRもしっかり行うことでより多くの消費者へと、
自社を知らしめることが可能になります。
アーツテックがブランディング動画を制作する際にこだわるポイント。
それは、ベネフィットやイメージがしっかり伝わり、
視聴者にいかに、ブランドイメージが印象に残せるか?
やみくもに動画を作っても商品は売れません。
しっかりと戦略をたて、こだわり抜いて制作する必要があります。
アーツテックでは徹底的にそこにこだわり、
長年にわたり経験に裏打ちされたテクニックを駆使し制作し、
数多くのブランディング動画を成功させています。
ブランディングを行う上で、動画を使う一番大きな利点は、
動画や映像に込められる圧倒的な情報量です。
動画や映像が持つ圧倒的な表現力は文字や静止画と比較すれば、
伝えられる情報の多さは一目瞭然です。
企業理念や思想などは短い言葉を使うよりも、映像や音楽などを使って
イメージとして伝えることで、動画・映像の世界に引き込みやすく、
消費者からしても頭に残りやすくなります。
また、ターゲットの幅が広いTV-CMと違い、インターネットで動画を流す場合、
ペルソナを絞ってブランドメッセージを届けることも可能なため、
効果的で効率よくブランディングが可能になります。
ブランディング動画のメリットの一つは、他社との差別化を図ることです。
商品やサービスが多種多様化している現在。
ネットに載っている価格や性能だけで差別化することが難しくなっています。
「どうしても、この商品買いたい」ということがなくなってきています。
言ってしまえば「どれでもいい」ということです。
そこで、ブランドの差別化を図るために、幅広い表現が可能なブランディング動画が有効です。
動画を使えば、ブランドの存在価値、他社との違い、どんな世界観なのかなどを、ユーザに対して視覚的にアプローチできます。
ユーザが価格や性能の同じ商品を手に取ったとき、「これにしよう」と決め手になるのがブランド力です。
「どれでもいい」を「これにしよう」に変換できるのが動画です。
選ぶ動機付けをできるのがブランディング動画の最大のメリットです。
ブランディング動画はイメージをダイレクトに伝えることができるので、
その活用方法も多岐にわたります。
例えば、自社イベント・セミナー、株主総会、さらには会社説明会などで
ブランディング動画を流すことで、企業理念や将来への展望など、
企業が伝えたいメッセージが、具体的に参加者に伝わり、継続的にイメージしやすくなります。
採用活動やIRなどの広報活動は、個別の商品やサービスを紹介するシーンではないので、
企業イメージを伝えることが大切です。
企業が取り組んでいる課題や共感できる価値観など、即座に理解できる動画は、
ブランディングを行う上で大切になってきます。
ブランディング動画の配信場所はさまざま。自社のWebサイトもよし、展示会やイベントでの配信もよし、
TV-CMのように膨大な広告費をかけなくても済むのでコストも抑えられます。
自社サイトの配信方法の一つとして、トップページのファーストビューに埋め込むことで、
多くの人に発信することもできます。
また自社のSNSアカウントがあればブランディング動画をそこで発信することで、注目を集め、
そこから自社サイトへ消費者の流入数も増やすことができます。
インターネットを用いた配信を有効に使うことで、自社のブランディングを向上させることができます。
ブランディング動画を制作する上で、コンセプトを決めておくことは大前提です。
ブランディング動画では、視聴者に伝えたいこと、ものの軸を決めておく必要があります。
動画の軸となるコンセプトが定まれば、ストーリーやアイディアも生まれてくるはずです。
コンセプトが決まれば、次にブランディング動画では、感動や共感を誘うための、
視聴者が引き込まれるストーリー性のある動画を考えましょう。
視聴者に、
「無理やり感動させようとしている」
「わざとらしい」
などと嫌悪感を抱かれてしまうと、ブランディングにはかえって逆効果なので注意が必要です。
自然に感動や共感を誘えるような、あまり広告色の出ない手法で、
効果的に考えることが大事になってきます。
ブランディング動画を制作する際には、まず商品やサービスの価値を再確認しましょう。
ユーザにとってのメリットは?
商品、サービスの価値は?
動画で伝えるべきことは何か?
などを改てリストアップしましょう。
商品、サービスの魅力を伝えるのがブラディング動画です。
自分よがりな視聴者に響かない動画は、作る意味がありません。
また、「デザインマネジメント」をすることも大切です。
デザインマネジメントとは、ユーザの頭の中にあるイメージを育てることです。
広告やWEBデザインとブランディング動画のメッセージ、デザインのトーンアンドマナーを統一し、イメージを統一化することが大切です。
そうすると、ブランディングツールに一貫性が生まれ、「独自のブランドイメージ」や「らしさ」が生まれてきます。
プリントパック「印刷で日本中のお役に立ちたい 篇」
「印刷でみなさまのお役に立ちたい」そんな実直な企業姿勢を伝えるブランディングTV-CM。
動画戦略 「印刷」とは、情報だけでなく ”想い”を伝える大切なツール。
人は誰でも、人生の大切な節目にこの”印刷”に関わっている。
例えば、街のポスターを見て、ピアノ教室に通った。
また、パンフレットを見て大学へ入学を決めたなど、 “印刷物”を目にして、
人生を切り拓いてきた人も多くいるはず。
我々は、その「印刷の大切さ」を表現するために、 あるパン屋さんのオープンの日を描きました。
祈るような想いで店の前にポスターを貼るご主人。チラシを配る奥さん。焼きたてのパンのそばに置かれるPOP。
それら印刷物が、人生において非常に重要な役割を果たしているということを表現し、
「印刷でみなさまのお役に立ちたい」という企業姿勢を伝えるCMとしました。
当初は短期間のオンエア予定でしたが、好評につき長きにわたりオンエアされ続け、
これを見た多くの学生が会社説明会へ参加するなど、リクルート活動へも貢献しています。
【公式】レジディア コンセプトムービー篇「暮らしみる、自分ひらく。」
東京で一人暮らしを始める青年。やがて、愛する人に出会い、愛する息子に恵まれる。一見普通だけど、人生って本当はドラマチックで感動に溢れている。レジディアマンションブランディング動画。
コンセプトは「暮らしみる、自分ひらく。」 「レジディアマンションを、そしてムービングスタイルを世に広めてほしい」 そうした要望から制作が始まりました。
動画戦略
レジディアの大きな特長は、ムービングスタイル。
ムービングスタイルとは、全国のレジディア間なら礼金や仲介手数料なしで住み替えが自在というもの。
そのムービングスタイルのサービスを「暮らしてみる、自分ひらく」
というコンセプトのもとに映像化しました。
東京に一人暮らしを始める青年の人生を通して、
レジディアマンションでの「暮らし」が人生の節目節目に
どのように関わっているか、をドラマ化しました。
ブランディング動画本編に加え、webCMを5本作成。
facebook、インスタグラム、Youtubeにて短期集中型の
広告として打ち出すことを提案。
その結果、3ヶ月で、本編、予告編、CMを合わせ、
数十万PVを超えるヒット作となりました。
レジディアマンションのブランディングに
大きく貢献した、というお言葉をいただきました。
まとめ
ブランディング動画は、視聴者の感動や共感を誘うような動画を制作することがポイントです。
弊社アーツテックでは、ブランディング動画の制作を、ストーリーのあるものや、TV-CM的なものなど、
多種多様な作品群を手がけてまいりました。
ブランディング動画に興味があり制作してみたいという場合は、
ぜひアーツテックに相談してみてはいかがでしょうか。
日本屈指のクリエイター、酒井靖之監督が
最前線のクリエイティブの話題から、
人生に役立つ情報まで縦横に語り尽くす!
クリエイティブに生きたいすべての人に贈るYouTubeチャンネル「sakaiTV」。
売れる動画・映像制作のパイオニア