「TV-CMってぶっちゃけいくら?」動画・映像制作会社が実例で紹介
2020.10.30 (Fri)
2020.10.30 (Fri)
TVを見ていれば、誰もがいやおうなく目にするTV-CM。
もし、自分の会社のTV-CMをつくって、放送したいと思ったなら。
最も気かかるのは費用だと思います。
「ぶっちゃけいくらかかるの?」
今回はそんな疑問に、動画・映像制作会社アーツテックの目線で、実例を交えながらお答えしていきたいと思います。
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4大マスメディア「新聞、雑誌、ラジオ、テレビ」の中でも一番影響力のあるメディアが、何と言ってもテレビ。インターネットが主流となっている今でも、その影響力は強大です。
特にインターネットを使用しない高齢者層からの信頼度が高いと言えます。
インターネット広告は、インプレッション数やクリック数なども詳細に出るので、効果測定をし易いのが特徴。
予算もお手頃な価格から出稿できるのが魅力です。
しかし、インターネット広告は誰でも出稿することができるという手軽さもあり、信頼度という点では劣ってきます。
テレビCMの場合は誰でも放送できるというものではなく
「考査」と呼ばれる厳しい規制があり、
「業態考査」という「CMを出稿する企業がきちんとした企業かどうか」の調査も入ります。
よって、4大メディアの中でも信頼度が最も高いのがTV-CMの最大のメリットではないかと考えます。
Youtubeが台頭し、TVが見られない、視聴率が取れない時代となっている現代。
そのような状況の中でありながらも、今だにテレビというのは、一家団欒、家族で一緒に見られていることの多い媒体で、同時に色々な世代に見てもらうことができるというメリットもあります。
「スポットCM」と呼ばれるタイプは、大まかな時間枠(例えば、●月●日のPM9時〜PM10時、〇〇放送局)を設定したら、その枠内でランダムにTV-CMが投下されていくもの。
例えば、朝の早いビジネスマンをターゲットとしたい場合は、朝6時の朝のニュース番組の時間帯を設定し投下するということです。
「スポンサーCM」と呼ばれるタイプは、特定の番組のスポンサーになり、その番組内でTV-CMを放送するというもの。
例えば、大学生や高校生をターゲットとしたい場合は、若者に人気のお笑い番組のスポンサーになり、番組内で放送すれば効果的ということです。
このような“使い分け”を駆使することで、TV-CMは、幅広い世代にリーチすることができると考えます。
TV-CMは大きなコストがかかるもの、というのが一般常識。
なぜかというと、TV-CMは、広告代理店の“懐刀”だからです。
広告代理店は「放送枠」の権利を独占しています。
当然ながら、その「放送枠」を高く売ることが広告代理店の常套手段。
一般的な流れは、このようになります。
企業は、「放送枠」を持っている広告代理店にTV-CMを発注する。
すると、広告代理店お抱えの動画・映像制作会社へ制作が依頼される。
この時もちろん広告会社は手数料(中間マージン)を取ります。
さらに、この動画・映像制作会社から、実際に企画・撮影・編集する動画・映像制作会社へ流れていきます。
つまり、実制作を行う会社は下請けの下請けとなります。この構図が、無駄な中間マージンを生み、制作費が高額になっている理由です。
このような構図だと、お客さまの声、要望が、末端の制作会社へ届きにくくなる、といったデメリットもあります。
これでは、スポンサーの意向をふまえた作品は生まれにくいのも当然。
つまり、末端の動画・映像制作会社は、お客さまの声を聞くことは不可能なのです。
あるお客さまは、過去に作った自社のCMに対して、このようなことを言って弊社へ相談してきました。
「これだけ費用をかけたのに、こんなレベル?って、正直思ってしまいまして・・・。また、こちらの意図がなかなか反映されないんですよね・・・」
アーツテック代表の酒井靖之監督は、そこに「NO!」を突きつけ、
創業当時からこの悪しき流れに、一石を投じています。
「TV-CMの制作費はブラックボックスでよくわからない」との声を真摯に受け止め、明確な金額を表示し、一対一で直接お客さまと取引させていただく「顔の見える制作」スタイルを確立しました。
お客様のお声を直接聞き、しっかりとその想いを受け止めていく。
そして、お客さまの要望を叶え、期待のさらに上へー。
「通常のTV-CMの10分の1の予算で、TV-CMクオリティ以上の動画・映像をつくる」
それが、アーツテックの制作スタイルです。
キー局(TBSテレビ、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京)のゴールデンタイムでTV-CMを全国放映する場合、その単価は(1回流すだけで)約200万円と言われています。
1クール(3ヶ月)の場合、番組スポンサーCMを放映すると、1億を軽く超える金額になります。
視聴率が低い深夜早朝といった時間帯においても、15秒のスポットCM1回で40万円。
実際には1回だけではなく複数回の契約になるので、40万 x 放送回数となり、かなりの金額になります。
これが実態です。
中小企業には、とても手の出せるレベルではありません。
ただ、全てのCM枠がこれほど高いというわけではありません。
ローカル局(一定の地域限定の放送エリアとする局)の場合は50万円〜100万円からTV-CMを放送することができます。
予算がない場合や、初めてTV-CMをやるほとんどの企業がローカル局からスタートしています。
アーツテックは創業以来、多くの企業さまにご信頼いただき、お客さまから直接CM制作のご依頼をいただいています。
2020年10月12日から放送が開始している
プリントパック「大感謝還元キャンペーン 篇」もその一つです。
これは、プリントパックさまから直接ご依頼をいただき、制作しました。
9月中旬のある朝、プリントパックさまの広報担当の方より、お電話をいただきます。
「急遽、本日のどこかで酒井監督を交えて、ご相談したい件がありまして、WEB会議をお願いしたいのですが。社長が直接、酒井監督とお話をしたいと言っていまして・・・」
我々スタッフは、即座に時間を設定。
WEB会議を開催しました。
その席で、プリントパックの社長は、
「9月からスタートした5億円の大感謝キャンペーンをTV-CMで放映したいと思っています。どのような世界観にするかは、酒井監督にお任せいたします。受けていただけますか?」
酒井監督は「もちろんです。お任せください」
プリントパック社長「ただ、2週間後にはオンエアーしたいと考えています。いけますか?」
酒井監督は「はい、おまかせください。短期間で売れるCMをつくります」
会議後、即座に企画会議がスタート。
短納期プレッシャーの中、いくつもの案が次々と生まれていきます。
圧倒的な早さで、3日後には企画案を提出。
プリントパックらしいビビットな背景色。
役者のインパクトのある演技。
放送基準ぎりぎりまで大きく表示したモーションタイポグラフィー。
考査ぎりぎりの金額表現手法。
これらをミックスした、新しいスタイルのTV-CMで勝負しました。
プリントパック社長「なるほど、いい案ですね。酒井監督、この案で売れると思いますか?」
酒井監督「いけると信じています」
プリントパック社長「わかりました、信じます」
プリントパックさまに、絶大の信頼を得ている酒井靖之監督だからこそなせる技だと思います。
企画が決まれば、実際の制作がスタートします。
出演するタレント、撮影スタジオ、制作スタッフを決定していきます。
今回の出演者は、酒井靖之監督の過去の作品への出演実績のある俳優、モデルから、監督指名で選抜。
撮影スタッフは、アーツテックブレーンの中でも、超一流たちが集結しました。
そして、制作依頼後、10日で撮影へと突入しました。
使用したカメラは、ALEXAと呼ばれる、現存する最高峰のデジタルカメラ。
撮影は、順調に進行し、最高の画を撮ることに成功。
オフィスへ戻ると、そのまま編集へと突入。
アーツテックの強みは、自社編集スタジオを持っていること。
撮影後、すぐにオフライン編集へと入ることができます。ここにもコストを抑える秘訣があります。
編集が完了すると、試写を実施。
お客さまが京都の企業さまということもありますが、
新しい試写の形式ともいえるリモート方式(WEB会議)にて、実施しました。
できあがりは、高評価をいただき、お客さまからの修正点は全くありませんでした。
しかし、TV-CMには、前段でもお話しした「考査」というものがあります。
全カットを綿密に調べられ
「このカットのこの表現が考査にひっかかるので、表現を少し変えてください」など、まるで嫌がらせのように、TV局から赤字が入ってきます。
しかし、百戦錬磨の酒井靖之監督。
強い表現を変えずに、全ての「考査」を乗り越えるノウハウを持っています。
即日、すべての考査をクリアし、続いてMA(ナレーション、セリフの収録)へと突入。
ナレーション収録においても、リモート方式を活用。
WEB会議にて、映像と音声を確認していただきながら、進めていきました。
「ネットでいんさ〜つ」で、おなじみのプリントパックのテーマ曲を使用。
作曲家の方にも、今回の作品にあったアレンジを加えていただきました。
そして、作品は2週間という圧倒的なスピードで完成したのです。
お客さまも大満足。11月30日まで、皆さまも様々な番組やスポット枠でご覧いただけるはずです。
今回は、TV-CMだけでなく、タクシーCMにおいても放送を予定しています。
このTV-CMがどれほどの効果を生んだのかは、放送終了後にお伝えできればと思います。
アーツテックは、広告代理店を抜きに、一対一で直接お客さまと取引させていただくスタイルをとっています。
上記の例は「制作はお客さまから直接アーツテックにご依頼、放送枠は広告会社が管理」というカタチです。これがコストを抑える最大の手法です。
この新しいスタイルは、約25年前よりアーツテックが確立しました。
お客様のお声を直接聞き、しっかりとその想いを受け止めて制作していく。
お客さまの要望を叶え、そして、期待を超えていく「顔の見える制作」。
そして、通常のTV-CMの10分の1の予算で、TV-CMクオリティ以上の動画・映像をつくることができる。
これが、アーツテック流の映像・動画制作スタイルなのです。