かっこいい会社紹介動画・映像をつくるための秘訣を公開 かっこいい動画・映像をつくる本当の意味とは———【2023年度版】 - 映像制作・動画制作会社 - ARTSTECH(アーツテック)

かっこいい会社紹介動画・映像をつくるための秘訣を公開 かっこいい動画・映像をつくる本当の意味とは———【2023年度版】

2023.02.13 (Mon)

ページTOP画像

今、動画配信サイト・SNSなどの媒体を利用した
企業PRや商品PRなどの動画・映像が巷にあふれています。

 

動画・映像を視聴していて、
「おっ、この動画かっこいいな」と思うことも
数多くあると思います。

 

このコラムでは、弊社が創業から約28年かけて培ってきた、
会社紹介動画・映像をかっこよくつくるためのノウハウを、
わかりやすく解説したいと思います。

 

動画・映像制作を行なっている方々が、
ご自身の手でかっこいい動画・映像をつくれる手助けになれば幸いです。

 

 

「かっこいい」は、表現方法の1つでしかない

 

会社紹介動画といってもさまざまな訴求方法があります。

 

「信頼性」を訴求するのか。

「長い歴史」を訴求するのか。

 

それは、その企業ごとに千差万別。

中には「かっこいい」を訴求することで、その企業が引き立つ場合もあります。

 

しかし、どんな企業もかっこよく表現すれば全てが成立する、魅力が伝わるのかといえば、
そうではないと思います。

テレビCMでは、いわゆるかっこいい動画・映像が数多く見受けられます。

 

しかし、かっこよさが実効果につながっているのかといえば、
必ずしもそうではないと思うのです。

 

私たちアーツテックでは、
かっこいい動画というのは、企業の魅力を伝える1つのツールでしかないと考えています。

 

視聴者の方がその動画・映像を見終わった後、

「この会社すごい」「この会社に入りたい」「この会社と付き合っていきたい」と感じる。

 

そういう印象を与えられるのが、本当に良い動画・映像なのではないでしょうか。

大事なことは、その企業の独自性や理念などの「魅力」を伝えること。

かっこよさというのは魅力を伝える上での演出手法の1つであり、
それが全てではないということです。

 

これを念頭に置いた上で、
かっこいい動画・映像についての説明をさせていただければと思います。

 

 

かっこよくするための4つの要素

 

かっこよい動画・映像をつくるためには、
「撮影準備」「撮影」「編集」「音の使い方」の4つの要素があります。

順を追って、それぞれ説明させていただきます。

 

かっこよくするための要素「撮影準備」篇

TV-CMはもちろん、会社紹介動画・映像などにおいて、
なんの下調べもせず、いきなり撮影するといったことはまずありません。

 

撮影する前に行う重要なこととして「ロケハン」があります。

 

ロケハンとは、撮影時における下見をすることで、
太陽の位置であったり、構図の選定であったりを
監督、カメラマンなどが事前に確認するための工程です。

ロケハンがあってはじめて、かっこいい動画・映像を撮ることができるのです。

 

例えばビルの外観を撮影するとしましょう。

自分の都合の良い時間にビルを撮っても、かっこよく撮れることはあまりないと思います。

何時から何時の間に1番良い光がビルに当たるのか。

それを事前に確認するための工程がロケハンであり、こうした準備をしっかりと行なっていくことが、
かっこよい動画・映像を撮るための第一のステップです。

 

もう1つ、ロケハンの必要性を感じていただける例を出します。

インタビューの撮影をするとしましょう。
小さい会議室を用意し、そこへ、社長に座っていただくとします。

どんな照明を当てようが、
あらゆるテクニックを使おうが、
かっこよく撮影することは難しいといえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜなら背景に、なんの印象もないただの壁だけだと世界観をつくれないからです。

 

また、照明を上手に使うためには、ある程度の空間の広さが必要になります。

なぜなら、1つの照明の光が、部屋全体にまわってしまうようでは、
明るく、暗くといった光のグラデーションのコントロールができないからです。

 

インタビュー場所は、事前に企業とコンセンサスを取ったり、
こちらから撮影場所を提示するなどして、
前もって決めておく必要があり、そのためにもロケハンが必要なのです。

 

話は少しそれますが、一流の監督やカメラマンは、日常で道を歩いている時でさえ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここならあの企業の雰囲気に合いそうだな」

「ここなら何時に撮影したら使えそうだな」
と考えています。

 

そういう目で常に見ているのです。

そういった感覚のトレーニングを日頃から行っているからこそ、かっこいい画が撮れるのです。

 

 

かっこよくするための要素「撮影」篇

撮影において、かっこよくするには様々な方法論があります。

中でも一番重要といわれるのが照明です。

照明の当て方は、人それぞれ千差万別。

撮影監督の演出の狙い、ライトマン(照明屋さん)の考え方によって、照明の当て方は大きく変わります。

こうしなければいけないというルールは存在しないのです。

ただし、その手法を大きく分けると、ハイキー、ローキーに区別することができます。

 

ハイキー・ローキーとは?

ハイキーとは、画面全体を明るくし、暗い部分を排することで、爽快なイメージをつくる手法です。

わかりやすく説明するために、アーツテックの作品の中から1つ例を挙げたいと思います。

 

アサヌマコーポレーション「「Loving skin, embracing myself」Skin Careプロモーション動画」

 

スキンケア商品のプロモーション動画で、
商品の透明感や爽快感を表現するためにハイキーで撮影しています。

一方ローキーとは、全体を暗くし、目立たせたい対象のみを照らし、浮き立たせる手法です。

一例を挙げると以下のものです。

 

 

ケンコートキナー「次世代広角ズーム Tokina AT X 14-20 F2」

 

商品の魅力を伝えるためには、ハイキー、ローキーどちらが合うのか、しっかりと考える必要があると思います。

たとえば、華やかさを売りにしている化粧品会社の映像をつくるとしましょう。

 

 

肌が美白になる化粧品の開発風景を、
暗い部屋で実験している風に撮影すると、トーンが合わないことがわかると思います。

全体を明るくして、華やかに見せるのか、逆に暗く撮影して、照明で浮き立たせるのか。

どっちの方がよりかっこよくなる、というわけではありません。

それらは企業のイメージカラーや、
作品の演出意図によって決めていきます。

 

正しい被写界深度・焦点距離

次に、正しい被写界深度・焦点距離で撮影するということ。

被写界深度とはボケ具合の程度を表す規格で、「浅い」「深い」と表現します。

浅ければボケ味は増し、深ければ全体的にピントが合います。

 

アマチュアのカメラマンがよく陥りがちな例として、
背景がボケてさえいれば、かっこいいと勘違いしてしまうことです。

 

ボカすことが悪いわけではありませんが、ボカして撮る場合、
はっきり言ってどこで撮影しても同じような画になってしまうのです。

 

背景から臨場感が伝わってくることが重要なのではないでしょうか。

臨場感の伝わる一例を挙げさせていただきます。

 

サントリー「シングルモルトハイボール」

 

部屋の空気感が伝わってくる。
高級感が伝わってくる。
そしてPRする商品の魅力が引き立つ。

そういうことを意識する必要があると思います。

 

次に焦点距離ですが、これは「映るものの範囲」のことを指します。

まず焦点距離は大きく「広角」「標準」「望遠」の3つに分けることができます。

それぞれの焦点距離の写真を比較してみましょう。

 

株式会社 ZERO「次の100年を目指して〜」より抜粋
https://www.artstech.net/works/3823

 

 

左から順に「広角」「標準」「望遠」の焦点距離です。

広角だとビルの内装全体が画角に入ります。

また、広角は近くのものをより近く、遠くのものをより遠くにあるかのように表現します。
ですので、スケール感を表現するのに向いている焦点距離です。

 

一方望遠は、
背景の範囲が狭くなります。その分、不要な情報を写さずに撮影できます。

さらに、被写体をよりクローズアップして撮影することができます。

 

お好きな映画、CM、ドラマを思い出してください。
その世界観を表現するための背景がしっかりと準備されていると思います。

大事なことは何の意図を持って広角なのか、望遠なのかを選定することが大切であるといえます。

 

撮影でのもう1つの要素「色」

撮影でかっこよくなっている作品として、もう1つ例を出したいと思います。
こちらは「色」をコントロールして魅力的に見せている作品です。

(アサヌマコーポレーション「「With the power of beauty」プロモーション動画」)

 

 

鮮やかなカラーバリエーションが魅力的な化粧品の会社 アサヌマコーポレーション。

同社がつくる素敵な色こそ企業のブランドイメージと考え、演出を考えました。

 

そのために、全篇ににわたり緻密な色彩設計を行いました。

冒頭はバイオレットのアイシャドウ。これを引き立たせるために、全体を同色の紫で統一。

 

 

 

 

その他、全てのシーンも同様。

 

アイシャドウ、ファンデーション、リップ、それらのカラーを印象付ける。

そのための、役者さんの肌の色、服装の色、化粧の色、頬に塗られた色、
そして花の色や背景なのです。

 

ちなみにこの作品は、お客様から大変評価されたとともに、
照明が評価され、ある照明賞の準グランプリをとった作品でもあります。

アパレルやヘアメイクなどのビューティー動画・映像を制作する際の参考になれば幸いです。

 

かっこよくするための要素「編集」篇

否定するつもりはないのですが、
アフターエフェクトをはじめとする編集の効果を多用した、
なんとなくかっこいい動画がYouTubeなどで数多く見受けられます。

 

アーツテックではこの手法は使いません。
なぜなら、意味をなさないかっこよさでは、
商品の魅力は伝えられないと考えているからです。

こちらのドキュメンタリー動画をご覧ください。

歩けなくても、ぼくは歩みを止めない。大騎さんと公明党の二人三脚の歩み

 

この作品は撮影テクニックではなく、
編集の妙で出演者の感情を際立たせ、視聴者の心に刺さるように表現しています。

 

主役の想いを引き立たせるには、インタビューシーンのどこを切り取るのか、
動きのあるシーンなら、どこのシーンを使うのか。
こうしたカットの積み重ねで、視聴者のココロを動かしていく。
これが編集の妙であると考えています。

 

かっこよくするための要素「音」篇

 

音楽は、動画・映像をかっこよくするために非常に重要な要素であることは間違いありません。

 

大事な要素である音楽ですが、映像の編集をした後、そのイメージに合うように、
後から音楽を考えている動画・映像制作会社も多いと聞きます。

 

アーツテック代表の酒井監督は
「撮影の段階からすでに音楽のイメージがある」と常に言っています。

 

「歴史の長い企業なのか」「誠実さが売りなのか」「グローバリティのある企業なのか」

それによって曲調はクラシックなのか、ジャズなのか、
それともHIP HOPなのか、POPsなのか、
また、合う曲のテンポはどれくらいのスピードなのか。

こうした具体的な音楽のイメージが撮影前からあるのです。

 

そのうえで、
撮影段階でのカメラワーク、パンのスピード、ズームのスピードなどを決めていくのです。

 

例えば、4ビートのような、ゆっくりしたパンのスピードや人の動きは、
16ビートの音楽には合わないでしょう。

 

編集も同様に、音楽のイメージに沿って行います。
必ずしも音楽を入れて編集しているというわけではありません。

 

撮影や編集の時に、頭の中でリズムやテンポを
しっかりと意識しておくことで編集はより引き立っていきます。

 

音楽を常に意識しながら編集していき、ある程度形になった段階で、
そのイメージに沿った最良の音楽をセレクトしていきます。
そうすることで、音楽を挿れた際に違和感なくつながります。

 

最近では高品質な音楽がサブスクリプション方式で大量に聞くことが可能です。
サブスクを上手に活用することも大事ですが、
常日頃からあらゆるジャンルの音楽を聴くことで、よりかっこいい映像に近づくものと思います。

 

かっこいいは難しい

ここまで、かっこよくするためのノウハウについて記載してきました。

かっこいい動画・映像をつくりあげるためには、
たくさんの知識、高い技術力が必要なことがわかっていただけたでしょうか。

 

こうした技術は一朝一夕で身につけられるものではありません。

 

良いものを見て、研究し、
その技や知識を吸収することが大切です。

 

僭越ではございますが、弊社アーツテックの作品の中から
かっこいいと思う作品を数点ご紹介させていただきます。

 

動画・映像の中から、何かを吸収していただけたら幸いです。

 

1.テックウインド 「AKレーシング ゲーミングオフィスチェア」

 

2.ケンコートキナー 「次世代広角ズームTokina AT X 14-20 F2」

 

 

3.TSUKUMO 「高性能ゲーミングPC『G-GEAR』PV」

 

 

4.東京エレクトロンデバイス 「Pride of TED」

 

 

5.ライフ・フロンティア 「天下統一」

 

 

(文:アーツテックスタッフ 中島)

お見積りは無料。
動画制作のご相談・ご依頼は、
下記よりお気軽にお問い合わせください。

電話番号 03-5362-1255 営業時間 10:00~19:00

CONTACT US

Copyright © 2009-2018 ARTSTECH CO., LTD. All rights reserved.