教育業界で注目されている動画とは? メリットから制作のポイントまでをご紹介
2021.05.23 (Sun)
2021.05.23 (Sun)
教育業界で注目されている動画とは?
メリットから制作のポイントまでをご紹介
■教育業界における動画の利用シーンとは
少子高齢化が進む現在、子供の数はどんどん少なくなっています。
大学、予備校の宣伝攻勢も年々激しくなっており、教育業界とはまさに、数少ないパイの奪い合いの様相を呈しています。
黙っていても志望者が来た時代が終わり、学生の獲得はまさに死活問題。
格差社会は教育業界にも訪れていて、圧倒的な人気を誇る学校と、そうでもない学校との差は開く一方です。
ブランディングが上手なところ、もっと言えば、テレビCMやweb動画を上手く活用出来ているところこそが、学生獲得に成功していると言っても過言ではありません。
こうした中で、いかにして効果的な宣伝をしていけばいいのでしょうか。今回はこのテーマについて述べさせて頂きます。
Contents
高校生はどういったメディアを一番見ているかご存じでしょうか。
それは、圧倒的にYouTubeであり、SNSです。
動画制作もYouTubeで目立つ作りをすることが肝心です。
教育業界のプロモーション動画で、圧倒的に求められる効果は「集客」です。
どうすれば、少ないパイを奪い取ることができるのでしょうか。
動画で重要なのは、目立ってナンボということです。
目立つ『動画制作』を行うことが、重要になってくるということです。
イメージとして、教育業界というのは、とことん真面目な世界と言えるでしょう。
金融業界と教育業界はとにかく真面目です。
教育業界のプロモーション動画と言えば、真剣な表情で授業を聞いている学生達や、ハイ!と元気に手を挙げる生徒たち。
そういったイメージを持たれる方も多いと思います。
今の時代、そのようなありきたりな動画では、すぐに埋もれてしまうのです。
今の視聴者はYouTube世代。
ユーチューバーの動画こそが「映像」だ、と思っている世代でもあります。
それなのに、真面目過ぎる、長々と校長先生の訓話を聞かされているような内容が続くプロモーションビデオでは、最後まで見てもらえるのか、学生さんたちの胸に刺さるのか、はなはだ疑問です。
そう言った意味では、今の教育業界の動画の作り方をドラスティックに変えていかなければなりません。
古いポリシーは捨てて、見る側の視点に立つことが求められているのです。
例えば、二十年、三十年前に、青春を送った方々は「制服で学校を選ぶとは何事か」と言う人もいました。
現在は、制服のデザインをデザイナーに依頼している時代です。
なぜなら、同じレベルの学校なら、制服のかわいい方を女子生徒は選ぶから。
動画においても、訴求力が強く、魅力ある動画で「あの学校、楽しそうだ」「あの学校の雰囲気、良いな」と思ってもらえる方が、効果があって当然です。
単なる生真面目ではなくて、今の学生さん、児童、生徒たちの時代観を捉えていくことが大事なのです。
しかし、単に個性を出せばいいかというと、そうではありません。
個性の出し方もとことん工夫することが必要です。
弊社もYouTubeに近いような番組作りや、どうやって目立つか、ということに注力してきました。
真面目すぎないこと。
これにつきます。
ただ授業風景だけを映しても、どこの学校だか分かりません。
優等生が語っているだけのような内容では、全部が全部、同じようなものになってしまいます。
例えば、私が携わらせて頂いた帝京平成大学。
皆さんもコンビニなどで、帝京平成大学のCMを耳にしたことがあるかもしれません。
私はこの大学に、外部講師として、約5年間程携わらせて頂き、様々なアイデアを出させて頂きました。
守秘義務があるので、多くは語れませんが、この大学は、様々な新しい試みに挑戦して、先進的な広告を打っています。
「この大学に入ると、自分の夢が広がる」
「専門的な技術が身につく」
というイメージ訴求の成功している例だと思います。
授業の一環として、学生にCМを作らせて、そのCМを東京ドームの大型ビジョンで流す、といった試みも行いました。
その際、学生には、企画の練り方などを数か月間に渡って、レクチャーしました。
視聴者に受け入れられるものというのは、広がりを持ちます。
広がるからこそ、目立つの。
目立つからこそ、皆が興味を持つ。
今のYouTube動画のように、広がる、目立つ、ここに留意した動画制作が今後、最も必要なのではないでしょうか。
圧倒的な認知度を誇り、子供たちにかなりの割合で利用されている「こどもちゃれんじ」。
ベネッセコーポレーション様の「こどもちゃれんじ」を啓蒙するためのプロモーション動画を弊社で担当させて頂きました。
実は、こうした児童向けのサービスのプロモーション動画を見る対象は親御さんです。
親御さんが心配するのは、なんといっても、わが子の将来。
だからこそ、私共は「こどもちゃれんじ」を利用することで、子供達にどんなメリットがあるのか、どんな将来が約束されているのか、を分かりやすい形で、インフォグラフィックスを使って紹介しました。
ISA様は、留学・ホームステイプログラムを斡旋する専門会社。
こうした動画は、留学することでどんなメリットがあるのかを、いくら綺麗なナレーションで説明しても、なかなか伝わりづらいと思います。
生々しい話、お金を支払わなければならない親御さんにとって、何が一番効くのかというと、行った人のリアルな言葉です。
私たちはクライアントに無理を言って、ある高校生のチームが一か月間のプログラムを終えて帰国するところを成田空港で待ち構え、プログラムを終えた高校生の「生のコメント」を拾いました。
彼ら、彼女らは、一か月の中で、大きな変化を遂げていました。
その成長ぶりは、空港で出迎えた親御さん達もすぐに分かったと思います。
わが子が語る、今まで言ったことがないであろう、親への感謝の言葉。
そして、様々な場所から集まり一か月間、行動を共にした仲間達との、涙の別れ。
私たちは、その瞬間を狙って撮影しました。
このリアルな情景に勝る訴求は無いからです。
百の言葉よりも、実際の彼らの成長ぶりが、一番の決め手なのです。
おかげさまで、この動画は、大変高い評価を頂くこととなりました。
小倉優子さんを起用したCМです。
拓土君という、ネイティブ級の英語で、広島の街をガイドする少年も登場します。
地元岡山で、ボランティアの英語ガイドを通し、メディアでも話題になったこの少年は、幼少期からディズニーの英語システムで勉強していたということに目を付け、拓土君を起用しました。
彼の流暢なネイティブの発音は、相当なインパクトを視聴者に与え、訴求力の強いCMとなりました。
調理師やパティシエを目指す人の専門学校です。
当然、こうした学校は、他にも色々とあるわけです。
前述したように、今の子供たちの琴線に触れるのは、やはりYouTube的な世界です。
広告クサい雰囲気を一切捨て、YouTubeならではの雰囲気で作りました。
専門学校のプロモーションと聞いて、皆さんがイメージするものとは、かなり違います。
少々、おふざけの感じもありますが、視聴者に「楽しそう」と感じてもらえる作りになっていると思います。
学生の皆さんや、先生にもご協力頂いて、ちょっと馬鹿馬鹿しいけれども、大真面目に映像に参加してもらうことにより、アットホームな雰囲気、楽しさ、この学校ならではの雰囲気を出せたのではないかと思います。
少子高齢化の中で、教育業界は生き残りをかけていかねばならない時代に入っています。
戦略的な動画を使い、個性を際立たせることで、厳しい時代でも選ばれる存在になれる、と私たちは信じています。
時代の流れを的確に捉えた、勝つための動画をお求めでしたら、ぜひ私たちにご相談ください。
〈筆者 佐々木一郎〉
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