クオリティの高い動画は、ここが決め手 〜動画・映像制作におけるクオリティの高めかた公開〜 - 映像制作・動画制作会社 - ARTSTECH(アーツテック)

クオリティの高い動画は、ここが決め手 〜動画・映像制作におけるクオリティの高めかた公開〜

2021.10.06 (Wed)

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クオリティの高い動画は、ここが決め手

〜動画・映像制作におけるクオリティの高めかた公開〜

 

昨今の動画社会において、自社の動画を、数多ある動画の中に埋没させないために、

そのクオリティを高めていくことは必須だと言えます。

今回は、クオリティの高い動画を制作するためのポイントをご紹介いたします。

 

 

 

ネットの普及に伴い、生活の中で動画に触れる機会は格段に増えました。

 

かつては印刷物が担っていた、教材、不動産の物件案内、各種商品のチュートリアル等も、動画に取って替わっています。

 

また、高速・大容量の5G(第五世代移動通信システム)の登場により、動画コンテンツは、質、量ともに、拡大していく一方だと予測されています。

 

動画が溢れるこの社会の中で、数多ある動画の中に埋没させないためにも、他動画よりも際立つ、高いクオリティを求めていくことは当然のことと言えるのではないでしょうか。

 

 

■高いクオリティの動画のメリット

 

ここで、高いクオリティの動画を制作することの、代表的なメリットについて、ご紹介していきます。

 

 

 

◆イメージアップにつながる

 

人々が、動画によって、新しい商品、サービスを知ることも、過去に比べると格段に多くなってきています。

 

クオリティの高い動画は、ブランド、商品、サービスの価値を高め、イメージアップに貢献します。

 

動画を通して、初めて商品やサービスを知る場合、その動画のクオリティがそのまま、その商品、サービスのクオリティとして認識される場合もあることでしょう。

 

Apple、シャネル、パタゴニア等々、一流のブランドは、一流の映像で勝負しています。

 

せっかくの新製品も、広告動画のクオリティが低レベルであれば、所詮、その製品のクオリティもその程度のレベルだろう、と認識されかねません。

逆もまた然りなのです。

 

 

 

◆的確に情報を伝達できる。

 

受動的にコンテンツを視聴するテレビ等と違って、ユーザーが能動的に関わるweb上では、視聴者の興味を引かないコンテンツは、途中で離脱されやすい傾向にあります。

 

クオリティの低さにより、ユーザーに見る価値が無いと判断されては、伝えたいことも満足に伝えることができなくなります。

 

最後まで再生されることを目指した、高いクオリティの動画は、視聴者にメッセージや訴求点を的確に伝えることができます

 

視聴者に「最後まで見たい」と思わせる高いクオリティの動画の必要性が今後もますます高まるでしょう。

 

 

 

◆拡散が期待できる

 

クオリティの高い動画は、Twitter、Facebook、インスタグラム等のSNS上で拡散され、多くの支持を集めることができます。

 

私たちの信念は、「良い動画は広まる」。

見るに値する動画は、勝手に広がっていくのです。

コストを掛けずにプロモーションされるので、費用対効果の高い宣伝効果を期待できます。

 

こうして高評価を得た動画は、Google等の検索エンジンの上位に表示されやすい傾向があるため、SEO対策でも大きな効果を上げることができるでしょう。

 

 

■まずは設計図

 

クオリティの高い動画は見た目だけではなく、しっかりと内容が視聴者に伝わるものでなければならないとアーツテックでは考えています。

 

クオリティの高い動画を作るにあたっては、何と言っても企画に手を抜かないこと。

まずは設計図が一番重要です。

 

動画といっても、テレビCМ、会社紹介動画、ブランディング動画など、さまざまな種類があります。

 

いずれの動画であっても大事なことは、設計図の企画段階で手を抜かないことです。

設計図で手を抜いたものが、その後の工程で大化けすることはありません。

 

設計図の段階で、プロのスタッフ達が、「こんな表現が本当に出来るのだろうか」と、ある種の緊張をするくらいの設計図を書くことがポイントです。

 

良いシナリオ、良い企画書を前にするとスタッフは奮い立ちます。

 

そのクオリティに、いかに近づけていくか。

それがクオリティの高い動画を生み出す源泉となるのです。

 

例えば、会社紹介動画でも、ありきたりのプロローグやアバンタイトルを作るのではなく、今までに見たことのないようなものにチャレンジしてみるとか、映画のワンシーン級のものを作り上げるというようなものでもいいでしょう。

 

いずれにしても、企画、絵コンテという段階は、「すごいプランができた!」と、書き手が納得するくらいのものにすべきです。

 

 

 

■撮影前の準備

 

美術、衣装、本読み等の準備段階で、作り手は綿密にイメージを固めておくことが大切です。

 

ロケハンも、中途半端なロケハンではいけません。

 

その場で撮影を始められるくらいの緊張感を持って、何時頃がこの場所ではベストなのか等、綿密に考え、準備をしていくことが大事です。

 

クオリティを決めてしまうのは、大きくは撮影の段階。

ここで手を抜くと、それ以上、どんなにクオリティを上げようとしても、限界があります。

 

クオリティの高い動画は様々ありますが、一般の方から見てもクオリティが高いと思ってもらえる動画には、カメラの選択、グレーディングを前提としたシネマカメラが必須であると思います。

 

シネマカメラは撮影時、RAWやLogと呼ばれるモードで撮影しますが、このモードでは、とにかく眠たい画(全体的にコントラストが低い画)になるので、撮影時にはLUTを当てて、仕上がりイメージを確認しながら、丁寧に撮影していくことが大事です。

 

そして、映像のクオリティを決めてしまう最大の要因である照明に、時間の許す限り、とことんこだわること。

 

ワンカット、ワンカット、カメラの角度に応じて、照明も微細にコントロールしていくことも、大変に重要となります。

 

 

 

■編集段階

 

クオリティの高い動画は、ルックをダヴィンチというソフト等で、ワンカットずつ、グレーディングしていきます。

 

グレーディングには高い技術と経験が必要ですが、しっかりとイメージに沿った映像を仕上げていくことが大切です。

 

ただ、クオリティの高い動画というのは、ただ映像のルック、トーンだけで決まるものではありません。

当然、中身がしっかりと視聴者に伝わることによって、はじめてクオリティの高い動画と呼べるのです。

 

編集の段階で、弊社の酒井監督がよく言っていることは、編集で設計図を超えるのだ、ということです。

酒井監督のほとんどの作品は、編集稿の段階で、最初のシナリオから大幅に書き換えられています。

 

最初のシナリオは映像が無い状態ですので、どうしても説明的になりがちです。

映像というのは画が主役ですから、画を見れば理解できるものに、無理にナレーションを入れる必要はありません。

 

新米の放送作家さんがよくやってしまう、おいしそうに食べているカットに「おいしそうですね」とのナレーション。

全く必要ありません。

 

映像を繋ぎながら、不必要なナレーションをカットしていき、視聴者に、創造の余地を与えることが必要です。

時に、撮影した映像をさらに効果的にみせるように、カットを大幅に組み替えることもあります。

 

当然、スポンサーには、編集の段階で、カットを組み直す可能性があるということを、あらかじめ伝えておくことが重要です。

そうでなければ、「設計図を見てOKしたのに、どうして勝手に変えるんだ」という話になりかねません。

 

こうした根回しも、クオリティの高い動画を作る上では非常に大事になってくるのです。

 

 

■МA

 

そして、最後に音楽、効果音、ナレーションを入れる、МAと呼ばれる工程に入ります。

まさに、最後に作品に命を吹き込む場といえるでしょう。

 

せっかく撮影も上手くいき、編集もイメージ通り、もしくはイメージを超えたものに仕上がったにもかかわらず、音楽がイメージと合っていない、チープに聞こえる、という理由だけで、その動画は格段にクオリティの低いものになってしまうのです。

 

ましてや、ナレーターがその作品にそぐわなかったり、あるいはナレーターの力量が足りなければ、もう全て台無しです。ご破算です。

 

広告映像の場合は、どうしても決め打ちということが難しいので、ナレーターの方を二人ないし三人ほど用意して、クライアントに聞いてもらうことが多い。

 

そこで、きちんとした根回しをしなければ、クライアントの好みによって、一番力量の低い、イメージにそぐわない人が選ばれてしまうことになりかねません。

 

弊社の場合は、「監督のイチオシはこの人だ」と伝えておくことにしています。

作品に一番合うか、合わないか、を本当に理解しているのは、いかなる作品であっても、監督だけだからです。

 

だから、この声の質が好きだとか、個人的な好き嫌いによって、ナレーターを選ばれては、全てが台無しになってしまうのです。

 

あらかじめ、責任者である監督やプロデューサーが、最終的にナレーターを選定させて頂きます、という根回しは非常に重要なのです。

 

また音楽においても、自社で選ぶ場合や、選曲さんが選ぶ場合もありますが、

予算の都合上、自分達で選曲をしなければならない場合、安直なフリー音源を使うことは絶対に避けています。

 

大変ではあるのですが、契約した欧米のレーベルの楽曲を使用しています。

 

正直、映像で使う音源に関しては(エンタメ系は除く)、日本と欧米では、かなりの差があります。

私たちは、極力、日本で作られている音源は使いません。

 

アメリカでは、映画音楽をやっているような大作曲家が、アルバイトで契約をしていたりすることもあり、完全なフリーではありませんが、生音源を使っていたり、本物のオーケストラを入れたような、市販の音源以上のクオリティのものが数多く存在します。

 

アーツテックでは、音楽選びに関しても、こういった最大限の努力をしています。

 

 

■ナレーション

 

そして最後にナレーション入れです。

 

弊社のやり方としては、仮ナレを監督が自分自身で入れて、ナレーションの方向性を示しています(酒井監督はちなみに俳優出身なので、技術もあり、企業からナレーションを依頼されるほど)。

 

まずは、作品のイメージが伝わりやすいように仮ナレを入れ、それをナレーターさんに確認してもらい、一行一行のニュアンスをしっかり伝えます。

 

音楽業界も、作曲・プロデュース側から仮歌と呼ばれるものが入ったもので、シンガーさんがメロディを確認し、自分の声でレコーディングします。

 

ちなみに、カラオケなどで、知らない曲のメロディだけが流れていたら、歌えないですよね。

仮ナレは、言葉のイメージよりも、的確にイメージを伝えることができます。

 

そうすると、本番で、気持ち良くナレーションを入れてもらうことができるのです。

 

そして、クオリティの高い動画・映像を制作する上で最も大切なことは、

企画、撮影、編集、関わってくれているスタッフ、演者さんに、高いモチベーションで仕事をしてもらうということ。

 

 

今までのコラムでも書かせて頂いていますが、アーツテックが撮影時の弁当にこだわるのも、そのような理由からなのです。

 

会社の内部、外部にかかわらず、作品に関わってくれる人全ての、最大のモチベーションとやる気を引き出し、今までにない映像を作っていこうという想いがひとつに集結した時、とんでもなくクオリティの高い作品ができるのだと、アーツテックは考えています。

 

 

■おわりに

 

以上のように、クオリティの高い動画、映像を制作するには、単に予算や時間を掛ければいいというものではありません。

予算と時間を掛けさえすれば、日本でもハリウッド映画のようなものが撮れるかというと、それはとんでもない間違いです。

 

クオリティの高い動画を作り上げるには、技術力もさることながら、結局のところは、皆で高い目標を実現させようとする制作会社の熱と力が必要であると思うのです。

 

(筆者・酒井靖之)

 

日本屈指のクリエイター、酒井靖之監督が

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