採用動画の最新トレンド!種類や成功事例、インタラクティブ動画についても解説
2022.08.26 (Fri)
2022.08.26 (Fri)
採用動画の最新トレンド!
〜種類や成功事例、インタラクティブ動画についても解説〜
近年、社会情勢の影響もあり、就職活動の形は、年々変化しています。
オンライン面接などにはじまり、就職活動にまつわるオンライン化は、加速の一途を辿っています。
企業が採用動画を持つことも、当たり前になっています。
こうした中、「若い学生さんたちの心を動かすことのできる動画制作をしたい!」と、
お悩みの方も多いのではないのでしょうか?
今回は、そのようなお悩みの救いとなる
実効果のある採用動画の制作についてご紹介します!
Contents
近年の採用動画のトレンドは、
「リアリティ」と「インタラクティブ」と言われています。
まずはじめに、この2点に注目して、解説していきます。
インタラクティブ動画とは、動画内にクリック要素が用意され、
視聴者の選択によって、シナリオや内容が変わってくる動画です。
インタラクティブ動画の代表例として、YouTubeの動画広告が挙げられます。
YouTubeで動画視聴中、
企業の公式サイトリンクが表示される動画に出会ったことがある方も多いはずです。
このように、
視聴者のアクションがコンテンツ内に反映されることで、
「双方向のコミュニケーションが実現する」
という、このインタラクティブ動画が昨今のトレンドです。
インタラクティブ動画 最大の特徴は、
一方通行のコミュニケーションにならないため、
視聴者が飽きずに視聴できる点です。
それから、
① インパクトを残すことができる
② データ取得・活用が可能なこと
など、インタラクティブ動画ならではのメリットが挙げられます。
一方、インタラクティブ動画のデメリットとして、
① 活用事例が少ない
② 制作に専門知識が必要である
などが挙げられます。
このようなトレンドを抑えた形式であるインタラクティブ動画は、
若い視聴者をターゲットとしている採用動画と
親和性が高いと考えられます。
リアリティ動画内には、
オフィスの様子や社員の方々が働いている様子などが自然と映り込むため、
リアリティを求める学生たちにとって、興味深い内容になります。
動画であれば、入社後に、実際に活躍している姿を、
より明確にイメージできるようになる、というメリットが考えられます。
また、一概に営業職と表記されていても、実状は企業ごとに異なります。
企業間を駆け回る営業職もあれば、
ヘルメットをかぶるような工場への営業職かもしれませんし、
オフィスでテレアポがメインの営業職の可能性もあるでしょう。
そういった、役職名と実際の仕事内容のギャップをなくすことも
動画ならではの強みではないでしょうか。
「トレンドはわかったけれど、では実際どうやったらそのトレンドって拾えるの?」と
疑問を抱えるかもしれません。
トレンドを取り入れた採用動画の制作にあたって、3つのポイントをご紹介します。
社員紹介や業務内容の説明に偏ったりなどしないよう、
オフィスの雰囲気も載せること、社員の人柄を伝えることで、
「リアルさ」のトレンドを抑えつつ、
働いた時を、イメージしてもらえる採用動画の制作を推奨します。
テキストでは、伝えきれない、あるいは、表現が難しい
「企業のカルチャー」をいかに伝えるかが重要です。
採用動画に共感・賛同し、同じ方向を目指したい求職者が集まることで、
採用のミスマッチを防止し、チームビルディングの成功を後押しできます。
動画の内容が興味を惹くものであっても、
映像として視聴者を引くことができない作品であると、すぐに飽きられ、
企業のイメージを損なってしまったりする恐れもあります。
つまり、視聴者目線に立ち、慎重に設計や制作を進めることも重要です。
「インタラクティブ動画」と「リアリティ動画」だけが、採用動画のトレンドではありません。
他にもさまざまな形式の採用動画があります。
以下では、3つご紹介します。
社員インタビュー動画とは、
インタビュー形式で、社員の方々に、会社の魅力を語ってもらう動画です。
現場社員の声というのは、
視聴者にとって、一つの意思決定要素にもなります。
「活気がありそう」「風通しが良さそう」
といった希望のイメージと企業のイメージを擦り合わせながら
学生さんたちは、就職活動を進めていきます。
実際の温度感を伝えることができるインタビュー動画は、
入社後のミスマッチや、採用募集におけるミスマッチも防ぐことが期待されます。
ミュージックビデオ形式は、その名の通り、ミュージックビデオのように
音楽に合わせて、オフィスで社員の方々が踊っているような動画を通じて、
社内の雰囲気や、イメージを伝える動画形式です。
多くの情報を伝えることは難しいですが、採用動画という説明的な動画が多い中で、
視聴者に強く印象付けることができるという特徴があります。
ブランディング・企業PR形式は、自社のイメージを言葉だけでなく、
照明や音楽、CGなどを駆使して、企業理念を映像で伝える動画形式です。
動画化することで、キャッチコピーなどの言葉では伝えられないニュアンスまで伝えることができる
という特徴があります。
さまざまな動画形式別に、採用動画についてご紹介してきましたが、
これら、どれか一つをとる必要はなく、型にはまる必要もありません。
一概に流行の形式が良い、というわけでもありません。
動画制作の目的を考慮することで、最良の動画形式が見つかります。
弊社では、企業 一つひとつが持つ、オンリーワンの魅力を引き出すことのできる
オンリーワンの採用動画の制作をしております。
企業さまの持つオンリーワンの魅力を、
ドキュメンタリー、会社案内、社員インタビュー、ブランディング、
全ての要素を掛け合わせながら、採用動画を制作しております。
「そんなに全部混ぜたら、情報が混乱しないかな」などと、
心配される方もいらっしゃるかもしれません。
全ての要素を掛け合わしても、情報が混ざることなく
企業の持つオンリーワンの魅力を、動画で伝えることができるのです。
このように、たくさんの形式で表現できる採用動画は、社会に溢れかえっています。
ですがそれと同時に、昨今の採用動画は、低価格・低クオリティのものが増えているのが現状です。
ドキュメンタリー風、ドラマ風といった、
本物のドキュメンタリーやドラマの制作経験のない方々による作品で構成されていると見受けられます。
ドキュメンタリー動画とリアリティ動画の違いは、一言で説明すると、以下のようになります。
リアリティ動画:
取材対象者の1日をただ追い、まとめただけの動画。
ドキュメンタリー動画:
ひとつの伝えたいテーマのもと、取材対象者を追うことで、テーマはもとより、取材対象者の心情までをも伝える動画。
採用動画は、ドキュメンタリー動画というタイトルであっても、実情は、リアリティ動画であるということが大半です。
なぜか。
ここには、圧倒的な違いがあるからです。
それは、
ドキュメンタリー動画は、誰でも作れるものではないということです。
ドキュメンタリーというのは、当たり前ですが、台本は無いため、結論が分かりません。
台本のあるものは、テレビで言うと「やらせ」となってしまうのです。
さらには、ドキュメントリーの採用動画とは、
一人の取材対象者を通して、会社全体の理念や方針を伝えていく手法となります。
従って、制作が難しく、失敗すると、目も当てられない作品となってしまう可能性もあります。
そんなドキュメンタリー動画ですが、
弊社は、テレビのドキュメンタリー番組を、実際に制作しています。
このテレビ的な手法を持ち込んで実際に作品を構成していますので、
採用動画であっても、ドキュメンタリーたり得るのです。
その一例をご覧ください。
こちらの作品は、実際のお客さまにご出演いただき、来店から振袖選び、場所を変えての“前撮り”まで、常にカメラを回して、
接客風景や店内での母娘の会話をおさめるという、完全なドキュメントスタイルでの撮影を行ったものです。
ドキュメンタリーの撮影というものは、結論を作らないものなので、どのようになるかという心配もありました。
しかしながら、母の想い、娘の想いを織り交ぜた、本格的なドキュメントスタイルにすることにより、
結果的にリアルの涙、リアルの感動をおさめることに成功したのです。
これにより、着物販売には、大切な任務があるということを、学生たちに理解してもらえる作品となりました。
ドラマもドキュメンタリーと同様、中途半端では、視聴者の心をうつことは難しいものです。
ドラマはそもそもフィクション、嘘のものです。
ただ、嘘を突き通す演出力がないと、視聴者は「なんだ、これ」「嘘じゃん」となってしまいます。
中途半端な演出や、台本構成では、完全に嘘を突き通すことは難しいのです。
弊社の特長として、弊社の監督は、
ドキュメンタリー同様、ドラマ作品の監督も務めてきた点です。
それらのノウハウを活かした制作が可能であり、
結果として、ハイクオリティな動画制作が実現してきました。
その一例をご覧ください。
こちらの作品は、ある化粧品メーカー様の社員の方の、実際のお話をドラマ化したものです。
企業さまでは、この作品を通じて、企業説明会において、
企業理念を理解してもらうため、学生に向けて流しているそうです。
弊社は、採用動画のパイオニアとして、
これまで、さまざまな企業様の採用動画を制作してきました。
その一部をご紹介します。
お客様のご要望:
ZEROは、車両輸送業界において、リーディングカンパニーであり、トップシェアを誇る企業です。
しかし、こうした業界を目指す学生は、ディーラーやメジャーな運送会社を目指す方が多い傾向があるとのこと。
お客様は、ニッチな分野であることから、採用に苦戦を強いられていました。
さらに苦戦していた職種は、大型車の整備士の採用でした。
大型車の整備を自社で行うため、整備士の採用も行っていましたが、
整備士も同様に、大手ディーラーを目指す人が多く、エントリー数が少ないことがお悩みでした。
そこで、採用動画を制作して、エントリー数を増やしたいというのが、今回のご依頼でした。
動画戦略:
動画制作にあたって、まず、「ZEROらしさ」について考えました。
我々が、感じた「ZEROらしさ」は、
・トラックの運転手のみならず、営業や、運送の指示系統など、さまざまな職種が関わり合い、支え合う姿が、
業界内では、際立つ “ビジネスマン” として感じられたこと
・上場企業であり、福利厚生などの待遇がきちんとしていること
でした。
3K(きつい、汚い、危険)とも言われてしまう業界でありながら、
これほどまでに、クリーンなイメージを持つことは、ZEROのオンリーワンの魅力であると考えました。
さらに、整備士の採用動画においては、
普通車のディーラーではできない大型車の整備、この魅力を映像で伝えることを意識しました。
そこではまず、大型車ならではの魅力
・ダイナミックさ
・メカニックらしさ
男の子の心の琴線に触れるカメラワークを用いた撮影に注力しました。
このように、業界的なマイナスイメージを払拭する、スタイリッシュな構成で
映像美と音楽をメインに展開しました。
余談ですが、
本編では、高速道路でのトラックとの併走撮影を試みました。
難しい撮影技法を用いたのですが、
雲一つない青空に、トラックの運転手さんも珍しいと言われるくらい空いていた道路状況。
諸天も味方をしてくれ、スタイリッシュで素敵なカットを撮影することができました。
本年度の作品ですので、採用の結果は、まだ反映されていませんが、
魅力は最大限伝わっていると確信しています。
お客様のご要望:
ご依頼をいただいた時は、コロナ前、日本がちょうど東京オリンピック2020を控え、
観光大国として、たくさんの外国人観光客の方々を迎え入れていた時期でした。
さまざまな方が日本にいらっしゃる際の窓口として存在するのが、東京入国管理局です。
入国管理局で働く方の使命は、「日本の安全を守ること」。
ですが、具体的な仕事内容があまり知られておらず、エントリー数が少ないことでお悩みでした。
さらに、かつて使用していた採用動画を拝見したところ、パワーポイントで作られた
説明調の20分ほどの動画であり、決して魅力的とは言えませんでした。
そこで、新たに動画を制作し、エントリー数を増やしたい、とのご希望でした。
動画戦略:
まずはじめに、動画のテーマを考えました。
それが、「日本の安全を守る入国管理局の使命」です。
このテーマが琴線に触れない学生さんは、もともと入国管理局での業務とは、ミスマッチであると考え、
このテーマを、対象者の琴線に触れるような動画制作を目指したのです。
動画は、約2分で短く、スタイリッシュに、かつキャッチーな魅せ方を意識し、
ミュージックビデオのような雰囲気で構成しました。
撮影は、実際の成田空港で行い、
2カメラ体制で、さまざまな角度から撮影することで、
スタイリッシュであり、キャッチーなイメージ通りの作品に仕上げました。
本庁の方々も大勢集まった試写の際には、スタンディングオベーションで、拍手喝采をしていただきました。
官公庁の作品で、また、採用動画であるにも関わらず、再生回数20万回越えの異例の話題作となりました。
お客様のご要望:
一部上場企業であるが、業種柄、優秀な人材は他業種に取られてしまうことがお悩みでした。
役員様が揃う3社コンペの中、弊社の企画案は、満場一致で採用されました。
動画戦略:
採用動画を見るのは、20代前半の若者に限られます。
こうした動画世代と言われる世代に訴求できる内容にしなければいけません。
20代前半の体内リズムに合う速いカットワーク。
スタイリッシュな撮影手法・音楽。
これらに十分気を使った内容にしなければいけません。
また、共感性を強めるために、基本的に20代の方にご出演頂きました。
それにより、
「自分がどう成長できるか」という、学生自身の近未来を想像しやすいようにしました。
また、若手にもチャンスを与えるという社風、風通しの良さを伝えることで、
親近感を訴求。
また、本社が丸の内にあることの利点や、海外拠点を有している点、
3Dプリンタなど最新技術を有している点を描くことで、
学生に夢を与える内容としました。
「期待以上のものが仕上がった」「大変素晴らしいものです」
など、お客様から大変素晴らしいお声を頂きました。
すでに3期にわたって活躍してる動画であり、私たちの自信作でもあります。
映像には、何千何万通りの伝え方があります。
ですが、採用動画全てに共通して言えることがあります。
それは、
企業の採用映像でもっとも大切なことは、若い人の心をしっかり掴むことが大事だということです。
それは、単に流行の映像手法や流行の音楽を使うことではありません。
「この企業に入ったら自分は、3年後、5年後、どんな人物になっているのだろう」 という
“自分の近未来像”を想起させるものでなくてはならないのです。
流行に乗らずして、流行の真ん中に立つ学生たちの心を掴む、
そこには、他にはない、オンリーワンな動画の魅せ方が必要となります。
そして、その採用動画を通じて、企業が求めている人材と確実に結びつく、
その人と人のつながりを生む、さらには、そのミスマッチを防ぐのもまた、動画の存在意義です。
企業の魅力を的確に捉え、
“より伝わる” 映像手法を用いる技術を駆使するノウハウこそが、
採用動画でさまざまな実績をあげてきたアーツテックの強みです。
筆者:制作スタッフ 栗本