iphone15カメラ機能を徹底解析 〜 スマホカメラを使ってみた 〜
2024.01.29 (Mon)
2024.01.29 (Mon)
最近、渋谷のスクランブル交差点を歩いた時にびっくりしたことがありました。
スマホで写真か動画を撮りながら渡っている人が山ほどいたことです。
スマホのカメラ機能が向上し、プロ顔負けの写真がキレイに簡単に撮れる時代になりました。
私事ですが、最近スマホをiphone15に変えたので、そのカメラ機能とやらを試してみたいと思います。
まずは、設定です。
実はスマホのカメラ設定なんて、はじめて見ますが、いろいろありますね。
「フォーマット」を開くと「写真モード」の解像度が「12MPか24MP」を選べるようになっていました。
調べたところ、12MP は「1200万画素」、24MPは「2400万画素」。
これだけの画素数があれば、B4サイズのチラシ写真にも対応できます。驚きです。
24MPにすると、当然ファイルサイズは大きくなるでしょう。
SNS用の写真やプライベートの写真を撮っている方などは、
サイズを抑えた12MPでも、まったく問題ないと思います。
その他にもこんなの見つけました。
「フォトグラフスタイル」
こんな感じで、デフォルトの色調を選べるんですね。
実際に「フォトグラフスタイル」のそれぞれのモードで写真を撮ってみました。
色調はこんな感じです。
うーん。
微妙ですが、スマホ写真は色が出た方がそれらしいと思いまして、
私は「鮮やか」に設定しておきました。自分らしい写真ってどんなのかなって考えて、それに近い設定にするのが良いかと思います。
その他、撮影時の便利機能についても、いろいろ試してみました。
まずは、タイムラプス。
今回は、夕日を撮影してみました。
一般的な動画カメラで長回しすると、どうしても途中で露出が合わなくなり、絞りを調整する瞬間が使えないカットになってしまうのですが、iphone15のタイムラプスは、自動で露出を調整しながら撮影し続けるので、後処理や編集が必要なく、撮ったままで使用できます。
今回は手持ちで撮影したので、途中、画角が動いてしまうのですが、ご愛嬌ということで。タイムラプスは、日の出や夕日の撮影に向いていると思います。
スロー(ハイスピード)は、HD 240P、120Pの撮影が可能です。
今回は、240Pで、勢いのある水を撮影してみました。
こんな感じ。
さすがの240Pでも水の速さに若干負けてしまいました。
スローモードで、注意する点は、フリッカーです。室内だと照明とシャッタースピードのの周波数が合わず、どうしてもフリッカーが出てしまいます。iPhoneは、シャッタースピードの変更はできないようです。なので、屋外撮影の方が向いているかもしれません。
このモードでは、4K 24Pと30P。HDも24Pと30Pで撮影可能です。
シネマチックモードのすごい点は、自動でフォーカスポイントを移動するところだと思います。
今回は、クラゲを撮影してみました。
手前にクラゲが大きく写ると、そこにピントがきて、通り過ぎると奥にいるクラゲにピントがスムーズに移動しました。なかなかの優れものです。
以前のモデルと違いを発見できませんでしたが、
人、犬、猫を認識すると、ポートレートモードに切り替えなくても自動で深度情報が取り込まれるということです。
こちらも以前からある機能。このように矢印に合わせてゆっくり撮影しながら回転すると簡単にパノラマ写真ができあがります。
この中で、面白いのが「写真」モードの「f」ボタン。
これを押すと「ポートレードモード」になって撮影されるようで、
驚いたのが、撮影後に背景のボケ具合を調整できること。
ただ、本当のカメラのレンズボケ味に比べて、じゃっかんウソくさいです。
まあ、デジタルなので仕方ないかもしれません。
今までのポートレートモードだと「被写体から離れてください」って、面倒くさいメッセージがよく出ていましたけど、iPhone15ではそれはないようです。
また、カメラの「1x」をタップするたびに、24mm→28mm→35mmと画角が切り替わるのも発見しました。(iphone15 pro maxは、35換算で24mm相当)
いずれも眼レフカメラなどでよく用いられるレンズですが、個人的には、50mmも入れて欲しかったです。
さらに、ズーム機能もアップしたようです。
これは、25倍ズームの写真。
手ぶれ補正が効くため、安定して被写体を大写しにできました。
25倍までいくと、さすがに画質の劣化が気になりました。
■後処理
一番の驚き機能が、「後からピントを合わせる位置を変えられる」機能です。
どういうこと?と思いますが、本当にできるんです。
事前に撮った写真に、ピントを合わせたい位置をタップすると。
このように、ピントの位置が変わります。これには、びっくりしました。
でも、これって、どういう状況で使うのだろう。。。
■まとめ
スマホのカメラ機能が上がって、スマホで撮った映画が上映される時代になりました。
ただ、映像に関わる仕事をしている人間は、スマホをメインにしてはならないと、映像関係者は、口を揃えて言います。
スマホで簡単に撮影できてしまうことで、画角やレンズ選びの感覚が失われていくことは間違いないからです。どういうシーンに、どのレンズで、どの絞りでという撮影におけるクリエイティブがなくなってしまうと。
便利なことは素晴らしいですが、それだけに頼っていると本来の人間の持つ感覚が失われてしまう。
今や、スマホがない生活は考えられませんが、それってスマホに支配されているとも言えますよね。
弊社の代表も「クリエイティブには、アナログ的手法が必要だ」とよく言っております。
特に若い動画クリエイターには、この言葉を送ります。
筆者:アーツテック制作担当 伊藤