デジタル技術の進化に伴うOOH広告とは?
2024.09.06 (Fri)
2024.09.06 (Fri)
皆様は、OOH(オーオーエイチ)広告という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
OOH広告は、交通広告や野外広告のことを指します。
野外広告などはサイネージ広告として昔から使われている手法ではありますが、近年ではデジタル技術の進化によって広告も進化しています。
今回は、そのデジタル技術の進化したOOH広告について、その種類やメリットを解説していきます。
Contents
OOHとは、Out of homeの略で、交通広告や野外広告など不特定多数の人に向けられる広告のことを指します。
OOH広告には様々な種類があるため、目的に合ったものを選定することで効果を高めることができます。
交通広告とは、駅のホーム・駅構内・電車・バスなどの交通施設に広告を掲載できる媒体のことです。
交通広告は公共性が高いため、信頼できる広告といういい印象を持たれやすいです。
電車・バスは通勤・通学で毎日利用するものですので、広告を意識していなくても日々の中でさりげなく接触することで単純接触効果を生むことも可能です。
他にも、非常に多くの人が利用するため多くの人の目に留まるため認知効果が高い点も特徴です。
皆様も必ず目にしたことがあると思いますが、
数年前より駅構内の柱に埋め込むタイプのデジタルサイネージの設置が主流となりました。
2019年4月には、田園都市線渋谷駅において、高さ約2m、幅約25m、面積約50㎡と世界最大サイズのLEDビジョン「ビッグサイネージプレミアム」が設置され、大きな話題を呼びました。
こちらの大型LEDビジョンは、パナソニック株式会社の新しい情報コミュニケーションツールが設置されており、スマートフォンなどと連動した双方向配信にも対応可能な次世代メディアとして活用されるそうです。
●画像
引用元:TOKYU OOH
http://www.tokyu-ooh.jp/medias2021/files/010.pdf
街頭ビジョンとは、主にビルなどに設置されている音声とともに映像を放映できるメディアのことです。
街頭ビジョンと聞くと、渋谷スクランブル交差点や新宿アルタにあるビジョンを思い出す人は少なくないでしょう。
上記が日本では代表的ではありますが、最近ではオンラインでライブハイqんができる野外ビジョンも増えており、これからも街頭ビジョンは新しい形で加速していきそうです。
看板広告とは、印刷物を掲載する広告です。
ビルに設置されるものから、電柱広告、歩道に設置された看板広告、駅に設置された看板など複数種類があります。
道案内が記載されたものや、キャンペーン的な内容が記載されたものなど、内容は様々です。
こちらの看板広告は昔から利用されている広告手法で、初期費用がかかるものの掲載期間延長の際には広告枠の支払いのみで継続掲載できる場合が多く、初期投資をすれば広告効果を継続できる点が魅力と言えます。
ラッピングカーとは車に広告を貼り街中を走ることで不特定多数の人に宣伝を行う広告手法です。
宣伝カーやアドトラックとも言います。
最近では、タクシー会社がラッピング広告を請け負っているサービスも目にするようになりました。
ラッピングカーは移動する広告のため、固定された広告よりも多くの人に見られるため、高い宣伝効果を発揮できます。
また、走行する時間帯や地域を限定することで、ターゲットを層を絞ることができます。
大企業ほどお金はかけられないが、なるべく多くの被地に知らせたいという時に有効的です。
ディスプレイやモニターなどの機器を利用して、広告を配信する媒体のことをデジタルサイネージと呼びます。
駅中や病院、飲食店の店頭、役所等、あらゆる場所で使用されています。創業商業施設では、フロアの案内図を表示するタッチパネル式のデジタルサイネージの導入が一般的になってきています。
ディスプレイの発展、ネットワークや無線LANの普及とあいまってコンテンツの差し替えの柔軟性が高いことから広く普及しました。
OOH広告のメリットは主に以下3つです。
・高いリーチ力と接触効果
・公共性が高い
・ターゲット絞りが可能
繁華街や交通機関は非常に多くの人が通行するため、高いリーチ力をはかれます。
最近ではテレビを視聴する人が少なくなってきている印象ですので、TV-CMで莫大な予算をかけるよりも、OOH広告に掲載する方が高いリーチ力を計ことも予想できます。
WebやTVはその媒体に触れていなければ視聴されませんが、OOH広告は外に出れば目に入ってくる広告です。
交通広告などを活用すれば、交通機関は毎日利用するものですので単純接触効果を生むこともできます。
接触回数と頻度の高さ次第では、マス媒体に匹敵する効果を見込めるでしょう。
交通広告は公共性が高いものです。
日常の風景の一部として捉えられるため、何度も同じ広告を見ても嫌悪感を持たれにくいのが特徴です。
Youtubeなどで冒頭に広告が流れると毛の間を抱かれやすくなりますが、普段の生活の中に浸透させることによって、嫌悪感を抱かれることはほとんどありません。
OOH広告は不特定多数の人にリーチする力が強いですが、時間帯や地域を絞ることでターゲットを絞ることも可能です。
若年層・ビジネスパーソン・高齢者・学生など、属性が近い人が集まる場所を選ぶ事ことでより高い広告効果が期待できます。
従来のOOH広告では、出稿時に広告接触状況の確認が難しく、実際の効果が把握しにくいという問題点がありました。
しかし近年では技術進歩により効果測定が可能となりました。
ユーザーの許可を得た上で、高精度な位置情報データを取得・活用し、OOH広告の媒体単位で人の流れを分析し、推計広告接触人数を算出できるようになりました。
DOOHとはDigital Out of Homeの頭文字を取った言葉で、OOH広告のひとつです。 いわゆるデジタルサイネージを活用した屋外広告・交通広告のことです。
デジタルサイネージが普及してから技術進歩は目覚ましく、いま「ダイナミックDOOH」「プログラマティックDOOH」と呼ばれる広告手法が誕生しています。
株式会社グローバルインフォメーションが発表した、市場調査レポート「デジタルOOH広告市場:世界の業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測(2021~2026年)」によると、「デジタルOOH広告市場、2021年から2026年にかけて12.3%のCAGRで成長見込み」となっております。
引用元:「デジタルOOH広告市場、2021年から2026年にかけて12.3%のCAGRで成長見込み」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000071640.html
DOOHの魅力は、出掛けた先で共通のネタを提供することができる「強制力のある視認性」と言えるでしょう。
通信技術が加速することでよりリアルタイムな情報をDOOH で発信できるようになるため、クリエイティブ面も加速していくと考えられます。
「今その場で起きていること」に寄り添った表現、コミュニケーションができるため、アイディア次第では大きな影響を与えることが可能です。
デジタルサイネージ グランプリ作品が下記サイトに掲載されています。
https://digital-signage.jp/award/2015/
PANTENE
2015年のデジタルサイネージアワードを受賞したPANTENAさんの「UV_PRICE」は、紫外線から髪を守る商品の販促企画です。
江ノ島の海の家にUVセンサーとデジタルサイネージを設置して、リアルタイムでUV指数を表示し、UV指数が上昇すると、商品の価格がダウンし、その場で購入ができるという企画です。
そのロケーション特有の数値を可視化させることでで、屋外広告の新たなクリエイティブが示された企画といえるでしょう。
OOH広告はデジタル技術の加速とともに日々進化し続けています。
街中のあらゆる場所から最適・最新な情報を得られる時代は、もうすぐそこまできているのかもしれません。
広告には、媒体や種類など様々ありますので、自社に最適な媒体・方法を選択し、効果的な広告出稿を目指してください。
(アーツテックスタッフ)