自社メディアをバズらせるには? - 映像制作・動画制作会社 - ARTSTECH(アーツテック)

自社メディアをバズらせるには?

2025.10.30 (Thu)

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はじめに

 

いまやSNSは、個人の発信ツールを超えて、企業のマーケティング活動においても欠かせない存在となりました。

 

InstagramやYouTube、X(旧Twitter)など、あらゆるプラットフォームが情報の発信・拡散の場として機能し、企業の認知拡大やブランディングに大きな影響を与えるとともに、現代の企業にとって、SNSは単なる広告媒体ではなく、顧客やファンと直接つながる重要なコミュニケーションツールとなっています。

 

しかし、その一方で「どうすれば”いいね”が増えるのか」「なぜチャンネル登録者が伸びないのか」といった悩みを抱える企業も少なくありません。

 

ただアカウントを運用するだけでは成果は出ず、SNSの仕組みやユーザー心理を理解した上で、人々が何に共感し、どのような情報に価値を感じるのかを理解し、戦略的に発信することが求められます。

 

本コラムでは、まずSNSにおけるユーザー心理を整理し、そのうえで実際に成果を上げている国内企業の事例を紹介します。

 

最後に、アーツテックでの事例を踏まえてご紹介していきますので、皆様のご参考になりましたら幸いです。

 

 

そもそもSNSとは、何をもって「いいね」や「チャンネル登録」をするのか

 

【SNSの仕組みを理解する】

SNSは「Social Networking Service」という名の通り、人と人をつなげるための仕組みとして誕生しました。

そのため、企業が宣伝のためにアカウントを運用する際も、単なる宣伝の場ではなく、ユーザーとの信頼関係を築く「交流の場」として捉えることが重要です。

 

また、情報を発信する際にも「一方的な情報発信」ではなく「視聴者の興味を惹く」ような投稿を心がけることが大切です。

 

 

 

【いいねを押す理由】

そんなSNSにおいて、人が「いいね」を押す理由とはなにか。

その理由は大きく3つに分けられます。

 

1つ目は「共感」です。

自分の感情や価値観に近い投稿に対して、人は自然と反応を示します。

 

たとえば日常の小さな発見や、仕事の裏側など、視聴者は「リアルさ」や「人間らしさ」を感じられる投稿に惹かれる傾向にあります。

 

私たちのような映像制作会社の例で言うと、撮影メイキングなどがこれに該当します。

 

2つ目は「有益性」です。

役に立つ情報や知識、ためになるノウハウがあると、人はその投稿を他者にも共有したくなります。

 

特に企業アカウントでは「専門性×わかりやすさ」のバランスが重要です。

 

例えば靴のメーカーの場合、「実は知らない!?正しい靴のお手入れ方法を徹底解説!」というようなコンテンツは、新商品のPVよりもいいねや保存をして、あとで見返したり、共有したりされやすい傾向にあります。

 

3つ目は「エンタメ性」です。

面白い・感情が動く・視覚的に心地よい

こうした感覚的な要素が、SNSにおいて大きな影響力を持っています。

 

また、とある研究では「この投稿、まるで自分みたい」と感じる瞬間に、人は“いいね”を押すということが判明しています。

 

これは心理学的に「自己関連づけ効果」と呼ばれており、強い印象として記憶されたり、行動を強く促すとされています。

 

 

 

【YouTubeのチャンネル登録】

YouTubeの場合は、いいねと少し構造が異なります。

 

「チャンネル登録」とは単なる共感だけではなく、「継続的に関わりたい」という意思の表れでもあります。

 

視聴者は「もう一度この体験をしたい」「この人(企業)の次の発信を逃したくない」と思う時に登録ボタンを押します。

 

ある心理学者によると「人は一度関与した対象に一貫性を持たせたがる」と説明されています。

 

つまり、一度“登録”という行為をした人は、その後もその企業やブランドに関心を持ち続ける傾向が強いということになります。

 

こうした心理を踏まえると、「いいね」や「チャンネル登録」を増やすためには、単に“発信する”のではなく、“関係を築く”という視点が必要不可欠となります。

 

SNSの本質は「視聴者との交流」です。

どんな投稿に、どんな人が反応してくれるのか、どんな言葉なら届くのかを丁寧に観察し、次に活かしていくことがSNS運用の第一歩となります。

 

 

 

InstagramやYouTubeのチャンネル運用で成功している企業事例

 

【成功している企業の特徴】

SNSの運用で成果を上げる企業には、必ず「目的の一貫性」と「世界観の統一性」があります。

 

単にバズりを狙うのではなく、自社のブランドをどう見せたいかを明確に定義していることが共通点です。

 

ここでInstagramとYouTubeで特に注目される国内企業の事例をいくつか見てみましょう。

 

 

【1、Instagram:無印良品 】

無印良品のInstagramアカウント(@muji_global)は、フォロワー数337万人を超えています。

 

投稿には派手な広告表現がなく、生活の一部として商品が自然に溶け込むような写真が多く掲載されています。

また、明るすぎないトーンや整った構図が「無印らしさ」を象徴しています。

 

さらに、投稿内容の大多数が「商品を直接売り込まない」構成であることも特徴です。

どのような投稿をしているかというと、 

「このシーンにおすすめのアイテム〇選」

「人気ランキング」

「スタッフの着こなし紹介」

など、生活者の目線に立った発信が中心です。

 

フォロワーが投稿を「広告」ではなく「ライフスタイルメディア」として受け取ることで、自然にブランド好感度が上がっていく仕組みとなっているのです。

 

 

【2、YouTube:クラシコムー北欧、暮らしの道具店】

 

クラシコムが運営するECサイト「北欧、暮らしの道具店」のYouTubeアカウントは登録者数が100万人を超えています。

ドラマ、ドキュメンタリー、Vlog、ショッピング番組など、様々な形態で動画を発信しており、再生回数やコメント欄からも視聴者からの評価も高いのが伺えます。

また、特徴としては「映像の中にさりげなく商品を登場させている点」にあります。

ほとんど広告色なく商品を宣伝し、またECサイトへの導線もしっかりと準備されていることから、SNS活用の成功事例として挙げさせていただきます。

 

 

成功事例をいくつか見てきて、どの企業にも共通しているのは、「SNSを単なる広告媒体と見ていない」という点です。

 

伝えたい情報を一方的に伝えるのではなく、視聴者が見たいと思えるような形で発信していくことが、成功への鍵となるのです。

 

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アーツテック流のYouTube活用事例

 

ここまで様々な事例をお話してきましたが、アーツテックでも企業様のYouTubeチャンネル運用をお手伝いしています。

その中でも、B to B企業でありながら「半年でチャンネル登録者数を247倍に増加させた」という結果を出した事例があります。

 

今回はその事例と、どのようにして247倍の増加に繋げたのかについて、お話していきたいと思います。

 

ご紹介させていただくのは、明興双葉株式会社という、電線やハーネスをつくる企業様の事例です。

 

ご依頼内容としては「採用のエントリー率をあげていきたい」というものでした。

昨今、どこの企業様も採用に苦しんでいると聞きますが、特にものづくり系や工場勤めの企業様からはなかなかエントリーが増えないというお悩みをよく聞きます。

 

明興双葉様も例外ではなく、電送業界においてトップシェアを誇る企業でありながらも、工場勤務でよく言われる3K(きつい、汚い、危険)のイメージが拭えず、エントリー率が伸び悩んでいるという課題をお持ちでした。

 

また、明興双葉様はYouTubeチャンネルを開設していましたが、従業員数300人に対して登録者数はわずか20名程度しかおらず、社員ですらもチャンネル登録をしていない状態でした。

 

そこで私たちがご提案したのは、「YouTubeチャンネルを活性化し、採用のエントリー率をあげる」という戦略です。

 

ただ会社の紹介動画を掲載するのではなく、学生や求職者が見て「この会社にエントリーしてみたい!」と思わせるようなものでないと効果は出ません。

 

そこで、会社紹介やブランディング動画のほかに、社長対談や行事、部活紹介など、会社の取り組みや雰囲気がわかるようなコンテンツを用意しました。

 

また、明興双葉様の優れた軽金属技術を認知させるために、「錫(すず)でアクセサリーを作る」といった一風変わったコンテンツも用意することで、より親しみやすい形で興味を持ってもらえるような工夫をしました。

 

さらに、これらの動画から切り出したショート動画をターゲティングして広告配信することで、より多くの学生の目に留まるような仕組みを作りました。

 

その結果、20人だったチャンネル登録者数は、わずか半年ほどで5010人と約247倍増加させることに成功しました。(10/30時点)

 

また、チャンネル登録者数だけでなく、採用のエントリー率も前年同月比で約6倍になったとご報告をいただいています。

 

このことから、採用動画において会社の強みをただ説明するのではなく、見る人がワクワクする、入社したいと思えるようなコンテンツにすることが何よりの秘訣であると私たちは考えています。

 

もちろん広告配信の効果も大きいですが、それはコンテンツを広めるためのエッセンスにすぎません。

 

コンテンツ内容が優れているからこそ、それを見た人が心を動かされエントリーに進む。

 

そして私たちは30年以上前から採用動画のお手伝いをしてきました。

コンテンツを作るノウハウも、結果に繋げてきた実績も多数ございます。

 

ここまでお読みいただいた方で、さらに詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

 

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おわりに

 

SNSで成果を上げることは、単なる数字の増減ではありません。

フォロワー数や再生回数はあくまで「結果」であり「目的」ではないのです。

 

大切なのは、視聴者からの目線をどれだけ理解し、アクションに繋げられるか、信頼を積み重ねられるかという点にあります。

 

どんなに優れた映像や文章であっても、そこに「人の気配」がなければ、心を動かすことはできません。

 

共感や好感は一夜にして生まれるものではなく、日々の投稿の積み重ねによって形成されていきます。

そのため、企業アカウントの運用においては、短期的な成果を追うのではなく、“長く愛される存在”を目指す姿勢が欠かせません。

 

成功している企業は、共感性や有益性などを意識したコンテンツでファンを増やしています。

 

映像を活かす場合は、ただ美しい動画や写真を作るだけでなく、ブランドの世界観や理念を伝え、視覚的体験を通してファンに価値を感じてもらうことが重要です。

また、SNSの世界は常に変化しています。トレンドが移り変わり、アルゴリズムが更新され、ユーザーの興味も流動的です。

 

だからこそ、形式的な発信にとどまらず、発信する側が柔軟に学び、成長し続けることが求められます。

 

本コラムが、皆様にとって有益な情報の一部となれましたら幸いです。

 

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