単なる「良い作品」から「バイラル動画」へ そのための極意を伝授 - 映像制作・動画制作会社 - ARTSTECH(アーツテック)

単なる「良い作品」から「バイラル動画」へ そのための極意を伝授

2020.05.18 (Mon)

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単なる「良い作品」から「バイラル動画」へ

そのための極意を伝授

 

 

◆「シェアされる動画」=「バイラル動画」とは?

 

◼️「バイラル動画」を制作するメリット

 

「バイラル動画」と聞いても、耳馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。

 

バイラル動画とは、一言で言うと「シェアされる動画」のことを指します。

 

語源は、英単語の「Viral」で、意味は、

 

・ウイルス性の

・コンピューターウイルスの

 

などといったものがあります。

 

意味通り、ユーザーの間でウイルスの感染の広がりように、

拡散されるタイプの動画であり、話題性のある動画を指します。

 

最近の言葉で表現すると、「バズる動画」とも言えるでしょう。

 

 

 

◆単なる「良い作品」から「シェアされる動画」へ そのための極意を伝授

◆Part 1 企画 / 撮影準備  篇

 

広告動画において、私たちが考える「良い作品」とは、単なる「良い作品」ではなく、

人の心を打つもの、感動するもの、実効果のあるもの、シェアされるものなどを指します。

そうした動画を制作するためには、様々なノウハウが必要です。

しかし、そのノウハウというものは、一朝一夕に手に入れることができるものではありません。

 

アーツテックが20年以上の歴史の中で、試行錯誤、悪戦苦闘しながら蓄積してきた

「ノウハウ」=「極意」は、私たちの強みであり、誇りでもあります。

今回は、その「ノウハウ」を、一部ではありますが公開させていただきます。

 

 

◆Youtube動画をはじめとするSNS動画の現状

最近のSNS動画の動向をみると、ユーチューバーの動画をはじめとして、

編集技術ばかりがもてはやされ、「動画、映像」 = 「編集」という構図が見受けられます。

 

目を惹く効果や、一風変わったカット割り、テロップ効果を使って、いい感じに見せる手法が横行しています。

写真で言えば、撮影技術よりも、レタッチ、HDRばかりが注目されるのと同じ。

 

これらは、プロの目から見ると、単なる「ごまかし」だったりします。

私たちは、ここにメスを入れたいと思います。

 

「良い作品」という観点では、これは、動画、映像の本来の姿ではないと考えています。

編集技術だけで、人の心を打つ作品をつくれるでしょうか。

動画・映像というのは、そんなに簡単なものではありません。

 

良い作品をつくるには、さまざまな要素があり、編集というのは、そのうちの一つの工程にすぎません。

 

それでは、どうすれば良い作品になるのか、その方法論を作品づくりの工程に沿って解説していきましょう。

 

◆1.企画

映像・動画制作において第一段階は企画です。

企画とは、建築でいえば設計図と言えます。

 

建築の世界での「設計者」は、いわば責任者、リーダーのこと。

日本が世界に誇る設計者、建築家といえば、

国立代々木競技場、東京都庁舎などの建築で知られる丹下健三氏や、

表参道ヒルズや東急東横線渋谷駅などを設計した安藤忠雄氏などが有名です。

動画・映像制作においては、「監督」と呼ばれる人のことです。

 

・映像・動画制作で大事な設計図(企画)とは?

ここでは、映像・動画制作の中でもとくにCMの世界のお話をします。

CMの世界では、設計図を描く人、企画を立てる人を「CMプランナー」とよびます。

これは、プランニングだけに特化した職種ですが、時として「監督」が、兼任することもあります。

 

このプランニングを「誰がやるのか」が最も重要なポイントとなります。

この人物選定により、でき上がる動画の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。

 

しかし、あまり知られていない現状なのですが、

日本において、このプランニング、企画というものが、ないがしろにされている風潮があります。

 

それは、「企画」というものが、作品の良し悪しの90%を占めることを知らないからです。

「つくっていくうちに良くなるんでしょ」と思っているからです。そうではありません。

 

「監督が誰なのか」「企画を立てるのが誰なのか」その企画の内容で

作品の良し悪しが決まるのです。

つまり、

「設計者」=「監督」もしくは「CMプランナー」と、

彼らがつくる「設計図」=「企画」こそが、いい作品を制作する最大の要素であるといえるのです。

 

よって、動画・映像において制作会社や監督を選ぶ際は、その人の実績や作品を、

しっかりと吟味していただくことをお勧めします。

 

・動画・映像制作の企画立案事例

この「設計図」=「企画」に関して、

弊社で制作した、[ レジディア マンション ]  ブランディング動画

「 暮らしてみる、自分ひらく。」を例に解説していきます。

 

まず、私たちがお客さまとの初回打ち合わせで、ヒヤリングした要望は

「ムービングスタイル」というサービスの周知、

「レジディア」というブランド名の周知して、WEBサイトのCVを上げ、リ・ブランディングほしい、

ということでした。

 

ムービングスタイルとは、

ライフスタイルの変化に応じ、 レジディアマンション間の住み替えを、

礼金・仲介手数料なしでサポートするサービス。

ライフスタイルが多様な若い世代が、気軽に好きな街で暮らしてみることで

人生がひらけていく。

 

そのキャチコピーが「暮らしてみる、自分ひらく。」ということでした。

 

私たちがいただいた情報は、この2つの要素と要望だけ。

どのような動画を作るのかは、私たちに託されました。

もちろん、すべてのお仕事は競合とのコンペで勝ち取っていく必要があります。

その企画次第では、他社に持っていかれてしまうのです。

 

さっそく社内に持ち帰り、企画会議が始まりました。

 

今回の動画において「良い作品」とは何かーー

 

弊社代表である酒井靖之監督を中心に、企画は進んでいきました。

 

アーツテックの最大の強みは、「監督」「プランナー」が、動画・映像制作の世界で、

20数年以上ヒット作品、ヒット動画を作り続けている「酒井靖之」であることです。

 

これが、他社に負けない絶対的な強みです。

 

レジディア マンション ブランディング動画の企画立案者 酒井靖之監督は、以下のように語っています。

 

「全ては、このキャッチフレーズ『暮らしてみる、自分ひらく。』

   の一行から始まりました」

 

「人生には様々なステージがあります。

東京での一人暮らし、社会人になっての二人暮らし、結婚をしてからの暮らしなど、

レジディアマンションでの『暮らし』が、ひとりの青年の人生を通して、

その節目節目にどのように関わっているかをドラマ化することを立案しました。

『住居』というのは、人生の大きな部分を占めるものです。

ひとりの青年の人生を通して、『住居』と『ライフスタイル』がステップアップしていく様を、

同時に描けないかというのが企画の第一段階でした」

 

酒井靖之監督が語ったように、

企画というのは、ひとつのコンセプト、テーマがなければいけません。

 

最近のSNS動画にみられるように、コンセプト、テーマを無しに、

ただ単に面白いネタやストーリーだけを取り上げても、

その動画が人々に感動を与えたり、実効果のある動画となることはありません。

 

これは、エンターテインメントの世界でも同じです。

「映画」や「ドラマ」においても、コンセプトやテーマというものが必ず存在します。

ここが、アマチュアがつくる作品と、プロがつくる作品の大きな違いでもあります。

 

酒井靖之監督は、映画コンテストの審査員や、大学の特別講師、

企業における動画戦略の講演者として、多くのお声がかります。

 

その際に、よく言っている言葉です。

「コンセプトもテーマもなく、流行りの動画や映像を模倣した作品に、

高い評価を与えることはありません。

コンセプト、テーマ、「伝えたいメッセージ」のないものは、作品と呼ぶに値しないからです」

 

このように、

・コンセプト、テーマは何なのか?

・「伝えたいメッセージ」を一行で言ったら何なのか?

それをしっかり念頭に置き、そこから企画というものが始まるのです。

 

レジディア コンセプトムービ

「暮らしてみる、自分ひらく。」

 

 

 

企画が固まれば、次は実際にそれを実現する段階へと移ります。

撮影に入る前の準備段階です。

 

 

◆撮影前の準備工程について

撮影前の準備工程についてご説明します。

 

動画・映像制作において、撮影に臨むにあたり、当然ながらまずは、準備が必要です。

準備段階において最も重要なことは、準備をするスタッフ(助監督・制作)が、

監督の頭の中のイメージを完全に共有することです。

これができなければ、的外れな準備をすることになり、最初からやり直すことになるなど、

時間の無駄となってしまいます。

 

・準備工程:ロケハン(ロケーションハンティング)

準備はまず撮影場所探し、ロケハンというものからスタートします。

ロケハンは大きく3つに分けられます。

・プリロケハン

・監督ロケハン

・オールスタッフロケハン

 

・プリロケハン

助監督や制作スタッフのみで行うプリロケハンと呼ばれるロケハンを繰り返し、

監督のイメージに近い場所を探し出します。

 

容易に想像できるかもしれませんが、監督のイメージに近い場所など、そう簡単には見つかりません。

ここでは助監督の能力が大いに試されます。

経験値はもちろん、日頃、どれほど撮影の目線で世の中を見ているかが、こうした時に発揮されます。

日常の中での気づきが、こういった時に大いに役立ちます。

 

場所を見つけたら、次は交渉です。

勝手にその場所を使うわけにはいきません。

例えばお店だったら、オーナーに許可を取る必要があります。

撮影予定がいつで、何時間使用するのか。どのくらいの規模なのか。

そこにある小道具、大道具をどれだけお借りできるのか。

手伝っていただけるスタッフはいらっしゃるのか。

そして、使用料はいくらなのかーー。

 

快く承諾していただけることもあれば、そうでないことの方が多いのが現実です。

そこを交渉するのも助監督や制作スタッフの能力が試されるところです。

 

・監督ロケハン

いくつかの候補が揃ったら、次は監督に資料や写真などで確認をとります。

その中でイメージが合いそうな場所を選定してもらい、いざ監督ロケハンを行います。

 

実際に行ってみると、見えてくる部分もあります。

例えば、「この場所のシーンは、朝の日差しがマスト」ということになれば、

その時間帯で撮影しなければなりません。

まず、ロケ日に「晴れる日」を狙うことが前提になります。

もし、雨が降ってしまったら、カメラに写り込んでくる雨を全て遮断し、

太陽の代わりとなる大きなライトも必要となります。

太陽の代わりになるくらいですから、かなり高額な機材です。

これは何を意味するかというと「余計なお金がかかる」ということです。

 

そうさせないために、撮影の予備日を設定するなど、手を打つ必要が出てきます。

このように準備を進めるつれ、次々と壁が立ちはだかります。

それらを一つ一つクリアしていき、初めて撮影が実現するのです。

 

・オールスタッフロケハン

監督ロケハンが完了したら、次はオールスタッフロケハンとなります。

監督を中心に、カメラマン、ライトマン、美術、音声、メイク、衣装などが参加するロケハンです。

 

オーフルタッフロケハンにおいてのポイントは、スタッフそれぞれによって見る視点が違うということです。

 

【 カメラマン 】

カメラマンだったら、監督が考えているトーンや構図を表現するために、どう撮るのかを考えます。

例えば、山があったら、それを背景とするのか、人物はどこに配置するのか、

日はどのような角度から入ってくるのか。

どんなカメラ、どんなレンズを使うのか。

クレーンやドリー、スライダーなど特機と呼ばれる機材を使うのかなど。

 

【 ライトマン 】

そして、ライトマンは、どこに照明を設置し、人物にどのように当てるのか。

ナチュラルなトーンにするのか、パッキリとしたトーンにするのか、

スタイリッシュなトーンにするのかなど。

 

【 美術 】

そして、美術なら、イメージにそぐう美術を、どこにどのように配置するのか、

写ってはいけないものをどう隠すのか。

 

【 スタイリスト / ヘアメイク 】

その時の心情に合わせた衣装は?メイクは?

 

このように、それぞれの担当によって見るべきポイントが全く違ってきます。

全てのスタッフと監督との綿密な意識合わせが、ここで行われます。

 

このように、オールスタッフロケハンでは、

撮影に関わる全ての人達と、監督のイメージを共有していくのです。

 

プロフェッショナルの世界においては、この準備がしっかり整わず、

曖昧な状態のまま撮影に突入することはありません。

グレーな部分を全てクリアし、明確にしてから撮影となるのです。

 

これが、プロとアマチュアの大きな違いと言えます。

行き当たりばったりの撮影はしないというのがプロのやり方です。

 

 

その他にも、事前に行っておくことがあります。

 

【 事前許可申請 】

例えば、道路で撮影をするのなら、管轄の警察から撮影許可書を取る必要があります。

港で撮影するなら、海上保安庁の許可が必要です。

 

【 日の入り、太陽の向き、方角などの確認 】

一番いい日差しが、何時何分にその場所へ差し込むのかも重要なポイントとなります。

例えば、人物をシルエットにして撮りたいと監督が考えた場合、

人物の後ろに太陽がある、つまり逆光である必要があります。

 

その場所が逆光になるのは、何時何分なのかを調査します。

そして、その時間にジャストに合うように、当日の撮影順(撮影香盤といいます)を決めます。

もちろん、晴れていることは大前提です。

当日は、その時間を死守するための努力も必要です。

 

◆まとめ

このように、動画・映像制作の撮影に臨むにあたりもっとも大切なことは、「準備」なのです。

 

「『準備』が作品の99.9%を決める」とは、酒井靖之監督の口癖でもあります。

 

準備とシミュレーションをしっかりと行い、限りなく100%に近い状態へもっていき、本番の撮影に臨むのです。

 

 

動画制作、映像制作において、いい作品をつくるための極意

Part 2 撮影/編集へ続く。

このコラムはPart2後編に続きます。

【撮影・編集方法】単なる「良い作品」からシェアされるバズる動画 へ

 

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