【撮影・編集方法】単なる「良い作品」からシェアされるバズる動画 へ - 映像制作・動画制作会社 - ARTSTECH(アーツテック)

【撮影・編集方法】単なる「良い作品」からシェアされるバズる動画 へ

2020.07.25 (Sat)

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【撮影・編集方法】単なる「良い作品」からシェアされるバズる動画 へ

 

Part1では、撮影に臨むにあたり、もっとも大切なことは「準備」であるということに言及しました。

 

Part1をご覧になっていない方は、下記コラムをご覧ください。

単なる「良い作品」から「バイラル動画」へ そのための極意を伝授

 

Part2では、撮影、編集へと進んでいく上で、もっとも大切なことは何かをお伝えいたします。

そして、「良い作品」から「シェアされる動画」にすること、そのために撮影や編集において、弊社アーツテックがどのような努力・工夫をしているのかを、いくつかの事例を交えてご紹介いたします。

 

◆シェアされる動画制作の秘訣とは?

撮影から編集に至るまでの努力と工夫

 

撮影の現場では

プロの撮影現場では、監督を中心に、ロケハンや打ち合わせにて意識合わせを行ったスタッフたちが、それぞれの持ち場で、最高のパフォーマンスを発揮していきます。

 

特にアーツテックにおいては、「良い画」を撮るのはもちろん、見る人に「共感」「感動」「シェアしたくなる」動画や作品にするために、あらゆる手段をとっています。

 

どんなに完璧な準備して臨もうとも、決して思い通りにいかないのが「現場」です。

しかし、どのような状況に陥ろうとも「最高の画」を撮りきる。

それが真のプロフェッショナルであり、アーツテック流です。

 

 

今回の事例として、ケンコー・トキナー様の「FíRIN 20mmと出かける旅」という作品をご覧ください。

 

事例1 ケンコー・トキナー 「FíRIN 20mmと出かける旅」

この作品は、アーツテック、スタッフ、出演者、そしてお客様、この作品に関わるすべての人が渾然一体となって生まれた最高の作品です。

 

日本情緒あふれる景色の中で、Tokina FiRIN 20mmというマニュアルレンズを持って

旅する女性の姿を描いた本作品。

その主旨は、単なる流行の「カメラ女子」ではなく、審美眼はもちろん、生きざまにいたるまで「自分」をしっかり持った女性——

他人や、流行に踊らされない「真の自立した女性」にこそ、こうしたマニュアルレンズを持ってもらいたい、との願いをこめて、弊社代表 酒井靖之監督が企画した作品です。

 

撮影は、2泊3日(移動1日、撮影2日)の静岡ロケでした。

撮影場所は、静岡県の東から西へ移動しながら、なんと10箇所にも及びます。

ただでさえ厳しい撮影香盤でした。

 

そして条件は「すべて晴れていること」。

 

外ロケの場合、「最高の画」を撮るための必要条件は、もちろん「ピーカン(晴天)」です。

 

ここでお聞きしますが、この作品の中で、雨の気配を感じた方はいらっしゃいますでしょうか…?

 

「えっ!?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

実はロケ2日間のうち、1日が大雨だったのです。

 

しっかりと計算し、晴れを狙ってロケに臨みました。

 

天気を味方にする力

この撮影という仕事は、天気を読んでいく力が必要になってきます。 

天気は、いわば「確率論」です。「確率論」に従って、晴れの日に撮影を行えるよう、充分に対策を講じていくことが必要です。

また、「天気を味方にする力」が必要だ、と酒井監督はよく語っています。

「この『天気を味方にする力』を持っていることが、『撮影者』や『監督』の才能といってもいい」と。

この話は、とても高度になるため、また機会があれば書きます。

どんなに対策を講じても、雨が降ってしまうケースは、確かにあります。

雨大国となってしまった日本では、当然、降るときは降ってしまうのです。

 

熟練の技術で、「雨」を「晴れ」に

晴れにするための条件が整っている場所なら、「晴れ」の画は可能です。

雨を“晴天の画”にしてしまうのは、熟練のテクニックを駆使すれば、可能は可能ですが、さすがに全部のシーンを晴れにすることはできません。

どのシーンが雨であったのかは、想像におまかせいたします。

私たちは、香盤(撮影当日のタイムスケジュール)を大幅に変更、即座にすべての撮影場所へ許可を取り直し、スケジュールを組み直しました。

つまり、1日目の撮影の大部分を2日目にスライドさせたのです。

そして、どうすれば各シーンが良い時間にマッチするか(その場所場所で、一番良い光条件にすること)、どれだけ早く撮りきり、次の現場へ向かえるかーー。

なにせ、静岡は広すぎます。東西155キロメートル、南北118キロメートルの広大な面積です。

撮影の順番も重要になります。一つ間違えば、撮りきれなくなる。

さらに私たちに課せられた最大の試練、それは、名所「夕日の馬ロック」の撮影でした。  

この時の日没の時間「18時半ジャスト」、その瞬間に、海へと日が落ちる。

監督がラストシーンに選んだのは、ここに夕日が落ちる瞬間の画でした。

 

この時間に合わせるため、全スタッフが、一丸となりました。

それぞれのシーンにおいて「圧倒的なスピード」で「最高の画」を次々と撮影していきました。

それを可能にしたのは、スタッフのプロ意識はもちろん、もう一つ大きな要因がありました。

 

それは「監督」のリーダーシップ力です。

 

◆「最高の画」を撮るためにーー監督のリーダーシップ力

奇跡的に晴れ間が差してきた2日目の朝のミーティング。

酒井靖之監督はスタッフ全員へ向けて言いました。

 

「今日の撮影は絶対に成功させます。皆さんの力を信じています」と。

 

その時に、カメラマン、照明技師、スタイリスト、ヘアメイク、俳優、スタッフ全員の目が輝いたのを見ました。

 

私たちアーツテックのスタッフも「今日は絶対に成功できる」との確信を持ちました。

 

「酒井組」と呼ばれるスタッフたちは、プロ中のプロです。

この世界で冠たる名前と力を持つプロフェッショナルたちが、酒井監督の言葉を聞いて奮い立った瞬間を見ました。

これが、プロのプライドだと感じるとともに、酒井靖之監督の「人間力」に感じ入りました。

 

時間に急かされる状況でも、カメラ位置、照明の位置、俳優の動きや、制作スタッフの配置にいたるまで、一瞬の迷いもなく、的確に判断、指示を行っていく酒井監督のリーダーシップ力と演出力。

その呼吸と情熱に、大勢のスタッフ、俳優が伝播されていきました。

 

酒井監督は、細部までいつも目が行き届いていると感じます。

我々の5歩先、10歩先まで常に見通しているので、最小限のテスト回数で、イメージ通りの最高の画を納めていけるのだと思います。

 

作品を見ていただければお分かりのように、撮影は見事に成功。

1カット1カットが、まるで宝石のようにキラキラと輝いています。

天も味方してくれました。

修善寺のカットでは、カメラが回った瞬間に、鳥たちが良い演技をしてくれました。

「情熱と想いがあれば、自然は味方してくれる」酒井監督の言葉が胸にしみました。

 

お客様が試写会にいらした時、スタンディングオベーションでたたえていただいたのも、良き思い出です。

 

◆「気を使う」ことも「最高の画」を撮る条件

酒井靖之監督はよく言っています。

「俳優、スタッフはもちろん、エキストラさんまで、関わるすべての人を大切にしなさい。会社に出入りする宅配業者の方まで、誰ひとり分け隔てなく大切にしなさい。その意味は、あなたたちがいつかメインでやる時が来たらきっとわかるから」と。

 

私たちスタッフはこの撮影で、その言葉の意味を少しですが、わかったような気がしました。

 

また、酒井靖之監督の口癖でもあるのが「普段から気を使いなさい」。

「普段から気を使えない人は、現場でも気が回らない。気が回らなければ、現場では役に立たないからだ」と。

 

現場では常にイレギュラーのことが発生します。どれだけ気を回し、不測の事態に対処できるかが、現場を進行する上で最も大切なことの一つです。

 

例えば、ロケ地では、必ずトイレを確認し、皆に伝達する。

俳優が、待ち時間に立ちっぱなしになっていないか?

スタッフ達ののどは渇いていないだろうか。

お客様が待機する場所は確保されているのか?

雨が降ってきたらどこへ逃げる。

通行人、周辺住民への配慮は。

こうしたことが、制作を行う人たちの重要な役割です。

 

そして、「作品は、監督一人でつくるものではない」と、酒井靖之監督は言います。

もちろん監督の能力が、そのまま作品を左右してしまうことはpart1でお伝えしました。

 

しかし、現場ではOne Teamとなって、監督のイメージや呼吸に合わせていくために、それぞれの立場の人が、それぞれの役割を最大限に発揮していきます。

ただそれはプロとして当然のことです。

 

傑作ができる条件は、

「全てのスタッフが『絶対に、この最高の作品にする』という意識が集結したとき」だと酒井靖之監督は語っています。

スタッフへの感謝、気使いが、結果として皆のモチベーションを高めることにつながると。

 

もう一つの事例として、こちらをご覧ください。

 

■事例2 プリントパックTV―CM「印刷で日本中のお役に立ちたい 篇」

「印刷でみなさまのお役に立ちたい」そんな実直なプリントパック様の、企業姿勢を伝えるブランディングTV-CMです。

 

この撮影は、真冬の1月に行われました。晴天ではありましたが、極寒の日でした。

 

麻布十番のシュークリーム屋さんを、パン屋さんに見立てて撮影を行いました。

シュークリーム屋さんをパン屋さんにするには、看板やら内装やら、もちろん商品やらを全て差し替えなければなりません。

それは、「美術さん」という専門分野の人たちの仕事です。

 

美術に関しても、監督が事前にイメージを共有し、いざ撮影の時には、イメージ通りのお店に早変わりさせるのです。

 

この撮影に関わる人数は、スタッフおよそ30名。メイン俳優4名、エキストラさん30名、総勢60名以上。

 

撮影の数日前、酒井靖之監督は言いました。

「今回の勝負ポイントは、関わる全ての人、スタッフ全員に『あたたかい豚汁』を配ることだ」と。

 

目の前の準備のことで頭がいっぱいだった私たちは、恥ずかしながら、その言葉にびっくりしました。

そして「意味はあとでわかるから」酒井監督はそう付け加えました。

 

私たちは「よし!」と。

「監督がそう言うのであれば間違いない」と、当日、70人分の「あたたかい豚汁」を用意しました。

 

極寒の中で続けられる撮影。最高の画を撮るために皆、懸命になっていました。

 

小休憩をとった時に、用意した「豚汁」を、全員に味わっていただきました。

すると、皆の顔がほころんでくるのがわかりました。

そしてそこにいる全員に、「一体感」が生まれてくるのを、私は感じました。

 

撮影は、なおも順調に進んでいきました。

監督が念入りに企画した意図を、全てのスタッフ・俳優がくみ取り、最高のパフォーマンスを発揮してくれました。

撮影は無事、香盤通りに終了。

 

後に主演の女優さんが、ご自身のブログに綴った印象的な言葉を紹介します。

 

「今までの女優人生の中で、いちばん素敵で、衝撃的な現場でした。

 エキストラさん一人ひとりの名前を呼んで、お話しされている監督を見て、こんな監督さんがいらっしゃるのだと驚きました。

スタッフ、俳優、そしてエキストラさん、全員が一体となっていました。

監督の、ものすごい『人間力』を見ました(主旨)」と。

 

テレビの世界では当たり前かもしれませんが、タレントにしても「売れてる人」「そうじゃない人」で立て分け、扱いも大きく変わります。

エキストラさんなど、名前で呼ぶ会社はありません。

 

「酒井組」はそうではありません。

関わる全ての人に「差」はなく、ひとりひとりが私たちの作品に、使命感を持って最大のパフォーマンスを行ってくれる方達、と酒井監督はいつも尊敬心をもってあらゆる人に接しています。

このときの主演女優さんは、初めてお仕事をさせて頂きましたが、酒井監督の類い希な部分を即座に見通したのでしょう。

 

監督の言った「意味はあとでわかる」を理解した瞬間でした。

 

◆編集の工程

撮影が終了したら、次は編集の段階へ入ります。

ここからは、「アーツテック流編集」についてお伝えいたします。

 

当然ですが、撮影を終えただけでは、作品は完成しません。

命がけで撮った最高の画があったとしても、編集次第で作品の出来は大いに変わってしまいます。詰め段階の重要な工程となります。

 

仮編集

まず、監督を中心に、編集マンと呼ばれるスタッフが、撮影素材の中からOKカットをつなぎ合わせていく「仮編集」という作業を行います。

 

監督のイメージを編集マンが理解し、つなぎ合わせていく作業になります。

編集とは、1フレーム単位の微妙な感覚でつないでいく緻密な作業です。

 

監督の指示通りに従順につなぐ編集マンもいますが、アーツテックの編集マンは、その1歩上を求められています。

つまりは、監督のイメージを共有しながら、監督のイメージをも超えていく担い手が編集マン。

これができて、単なる「作業者」から「クリエイター」に、「編集オペレーター」から「編集マン」に昇華していくのだと、酒井監督は語っています。

 

いずれにしても、編集マンは、監督の感覚を自分のものにするくらいの鋭敏な感性が必要となってきます。

 

編集時、酒井監督は、何度も見直しながら組み替えたりしていき、時にはシナリオを捨て、1からつなぎ直すようなことも行います。

酒井監督は、この編集時にも、どんどん新しいアイデアを出してきます。それに呼応し、編集マンもさらなるテクニックで、監督と勝負していきます。

 

「勝負」という言葉が、スタッフ側と「監督」との関係を言い当てていると思います。

 

撮影スタッフも、美術スタッフも、俳優陣も、編集スタッフも、監督と呼吸を合わせつつ、『勝負』をしているのです。

 

「認めさせたい」、「イメージの上を行ってやる」。

 

人によって想いは様々ですが、スタッフ全員が、監督との「勝負」に挑むわけです。

 

編集も、精も根も尽き果てそうな、気の遠くなるような作業が続きます。

 

このような努力を経て、作品の全体像をつくられていきます。

 

その段階が完了したら、次は作り込みに入っていきます。

 

テロップ、特殊効果、CGなどをつけていきます。

 

CGクリエイターや、モーショングラフィッカーという特殊な技術を持ったスタッフが関わることもあります。

テロップにおいても、フォント選び、出し方、配置などで、センスが問われてきます。作品にマッチしなければ、作品自体を台無しにしてしまいます。

 

時間のかかる工程ではありますが、アーツテックには編集スタジオがあるので、納期までの時間を最大限に使って丁寧に編集を行っていきます。

それが、アーツテックの強みでもあります。

そして、出来上がった作品を編集スタジオにて、お客様にご確認いただきます。いわゆる試写といわれる工程です。

 

本編集

本編集と言われる工程では、お客さまの要望をお聞きし、リアルタイムに反映して、再度確認をとる作業を行っていきます。

ここで校了を頂いたものが、編集完成原版、通称「絵完パケ」となります。

 

◆MA

最終工程は、ナレーション、音楽、効果音を加えていく、MAと呼ばれる工程となります。

 

ナレーターもまた役者の一人。作品のイメージに合った人を、何千何万といるナレーターの中から監督が選び出します。

 

監督の指示を受けながら、「アナブース」で、映像に合わせ、リアルタイムに吹き込みを行っていきます。

まさに、作品に命を吹き込む、重要なポジションです。

 

音楽は、作曲の場合もあれば、選曲の場合もあります。タイアップといって、アーティストの楽曲を使用することもあります。

 

作曲の場合は「作曲家」、選曲の場合は「音効さん」がMAに立ち会います。

ミキサーと呼ばれる「音のプロ」が、音楽、現場音、効果音、全ての音を効果的にMixし、一つの作品が完成していきます。

ミキサーもまた監督の意向をしっかりと受け取り、どこの音を立てて、どこの音を捨てるのか、どこを盛り上げ、強弱をつけるのか、それらを全てリアルタイムで行っていきます。

 

「リアルタイムでミスなく迅速に、それがプロだ」と酒井監督はよく言っています。

アマチュアは、何度も『undo(やり直し)』 をするが、プロはしない。これがプロとアマの差だ」と。

MAの現場では特にそれを感じることができます。

 

◆まとめ

単なる「良い作品」から「シェアされる動画」へというテーマで、お伝えさせていただきました。

一言に「シェアされる動画」といっても、種類はいろいろあると思います。

アーツテックの場合、もっともシェアされているのが「感動動画」という分野です。

 

感動動画 実績集

 

これらも、これまで書かせていただいた全ての要素が相まって完成した、珠玉の作品群です。

特別な施策をすることもなく、オーガニックで100万を超える再生回数を出していく。これが本当の「シェアされる動画」だと思います。

 

想い、情熱、ノウハウの全てを注ぎ込んで作られたこれらの作品群は、シェアされつづけている理由があるのだと考えています。

そして「シェアされる動画」とは、アーツテックイズムの集大成から生まれるものだと、私たちは考えています。

 

これからもアーツテックは、常に「シェアされる動画」を目指し、最大限の情熱をもって、作品をつくり続けていきます。

起死回生の「動画戦略」

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