アニメーション動画とは?種類や作成するメリットを紹介!!
2022.03.31 (Thu)
2022.03.31 (Thu)
アニメーション動画ってなに?本コラムでは、アニメーション動画の種類や作成するメリット、活用事例を紹介しています。ぜひご覧ください。
Contents
アニメーション動画のはじまりは、今から100年ほど遡ります。19世紀末、人間の目の残像効果を利用した、「動く絵」がつくることが盛んでした。いわゆるパラパラ漫画です。その中でもっとも有名なのが、ジョン・エアトンが発明した鳥かごのアニメーション動画です。
丸い紙の表側に鳥の絵、裏側に鳥かごの絵を描き、その紙を高速で回転させることで、鳥が鳥かごに入っているような錯覚を起こします。
ソーマトロープ(Thaumatrope)と呼ばれる手法です。
その後、映画発明の祖と言われているフランスのリュミエール兄弟が、シネマトグラフを発明してからアニメーションは大きな進化を遂げます。動きのキーポイントとなる絵を描いてから、間の絵を描いていく手法が生まれます。いわゆる「アニメーション」と言われるジャンルの誕生です。
世界初のアニメーションは、1906年に作られたスチュアート・ブラックトンの「愉快な百面相」という作品です。
その後、アニメーションの技術は、映像技術の進化と共に、テレビアニメや、コンピューターグラフィックスへと発展していきます。
伊藤園「忍者アイス」
伊藤園さまの売れ筋商品である「さらさらシリーズ」をアイスにふりかける、新しいアイスの食べ方を提案した、アニメーション動画。
「ふりかける」というキーワードから、忍者が忍法(「忍法味変えの術」)を使い、アイスをつくるという発想が生まれました。単に、お茶の粉をアイスにふりかける実写だけでは、子供たちに受け入れられることはないと考え、今風のヘタウマキャラクターを使用し、子供にも受け入れられるキャッチーさを追求しました。
そして、アイスのシズル感を表現するために、実写で撮影し、キャラクターとの合成で、その世界観を統一させました。
NTTソルマーレ「電子書籍の未来」
電子書籍の進化の暴走により、便利だったはずの電子書籍が、人に変わって世界を制することになる・・・
というストーリー。電子書籍というメディアの登場感を、インパクトのある演出と、その世界観に合ったシュールな3DCGで表現しています。
セイコークロック株式会社
「SEIKO NexTime(ネクスタイム) 電波とスマホで “ 時刻ぴったり ”」
シンプルで、スタイリッシュなアニメーション動画として、今、流行りのアニメーション手法です。
極めてシンプルな手法であるため、視聴者の心に残る作品に仕上げるためには、アイデアや構成力、センスが必要となります。平面広告的なデザインセンスが求められる動画表現になります。
プリントパック「晴れ、のち雨、のち晴れ。」
プリントパックさまの実話を基にしたストーリーを、「感動」+「アニメーション」という形で、アーツテックならではのアニメーション動画としました。
人気イラストレーターの書き下ろしによるイラストを使用し、顔の表情、手の動きなど、最小限の動きでアニメーション化した作品です。
ビジネス用途として、アニメーション動画をとり入れることは少なくありません。サービスの紹介や、コンセプトムービーをアニメーション動画で表現している企業は多くあります。その理由は、複雑なサービスや、抽象的なコンセプトを、アニメーション化することで、わかりやすい動画に仕上げることができるからです。
実写とも組み合わせることで、内容の理解度をさらに深める効果などもあります。また、アニメーション動画は「難しいことを分かりやすく伝える」という強みがあります。では、具体的にどういったメリットがあるのかを、ご紹介します。
実写動画では表現できる範囲に限界があります。しかし、アニメーション動画なら表現方法は無限大です。
現実には存在しないキャラクターや物体を実在のものとし、空を飛ばす、などといった非現実的な表現も思いのままです。時に、実写動画よりもモノやサービスを強く訴求できるケースがあります。また、実写動画にアニメーションを加えることで、より理解度を深めることができる動画にとなります。
無形商材といわれる、ソフトウェア製品やクラウドサービスは、製品・サービス内容が複雑、かつ利用シーンが抽象的なものがほとんどです。このような無形商材において、いかにして具体的な利用シーンを想起させるかが重要なポイントとなります。
アニメーション動画を活用すれば、抽象的かつ複雑な内容を分かりやすく伝えることができ、サービスへの理解度を深めることに繋がります。
制作途中で、万が一、動画の中身に大きな変更があった場合、実写では、再撮影することも考えられます。それには、当然ながら多くの費用がかかります。アニメーション動画は、変更点に柔軟に対応でき、実写ほど費用がかさむことはありません。特に、定期的に機能改修が加えられるサービス等の場合は、アニメーション動画を用いることで、内容を素早く変更し、リリースできるというメリットがあります。
実写動画の制作には撮影が不可欠ですが、クオリティの高い映像を撮るためには時間や追加費用がかかることもあれば、撮影後にキャストや映り込みの差し替えが必要となり、制作スケジュールの調整からやり直すことになることもしばしば。
しかし、アニメーション動画は、編集によって差し替えることができ、さらには、キャラクターの動きやセリフを変更することも可能なのです。
アニメーション動画の費用としては、制作する種別、長さにより変わってきます。スライドショーのような動きの少ないものは、3分〜5分として、30万〜50万が一般的な費用感です。皆さまも、CMやWEBでよく見かけるモーショングラフィックス、インフォグラフイックスは1分〜3分として、80万〜150万といったところでしょうか。
中でも一番費用がかかるのは、何と言っても3Dアニメーションです。どこまでリアルを追求するかによりますが、200万〜500万というのが相場です。
ただこれは、一般的な例であって、アーツテックにおいては、予算が無いから3Dアニメーションができないというわけではございません。お客さまの要望に合わせてアイディアを提案するのが弊社のやり方です。
アニメーション動画の代表がモーショングラフィックスです。画像、イラスト、タイポグラフィーに動きをつけ、BGM、ナレーション、効果音を盛り込んで制作します。
スマホが普及している最近では、ナレーションを使わずにテロップとグラフィックの動きのみで、目で見てわかる作りをしている作品が多く見られます。次のシーンへつながりにアイディアを盛り込み、音楽や効果音とシンクロさせることで作品の質はぐんと上がります。また、細部の動きにこだわればこだわるほど、完成度は上がっていきます。どこまでこだわるかは、時間が許す限り、つまり予算次第とも言えます。
動画の効果を得るためには、目的と届けたいターゲット層を明確にし、動画の中にあれもこれもと情報を詰め込みすぎないことが大切です。目的とターゲット層を絞り込むことで、本当に伝えたいことをしっかりと分かりやすく伝わるようにすることが重要なのです。
アニメーションのテイストは自社のイメージと異なるような動画を依頼しないように、事前のすり合わせが必要です。譲れないブランドイメージは制作者側にしっかり伝えましょう。
アーツテックは20年以上に渡り、「売れる」動画、「目に見える効果」にこだわり続けてきました。それは、アニメーション動画においても同様です。企業や商品のプロモーションやにおいて、単に、説明だけを羅列したアニメーション動画が「大きな効果を生むか」といえば、それはあまり期待できません。
アニメーション動画に「感動」をプラスし、シェアされるアニメーション動画をつくり出す。「実効果」を生む動画づくり、それがアーツテック流アニメーション動画の作り方です。
ご興味のある方は、ぜひお問合せ下さい。
筆者:アーツテック制作担当 伊藤
日本屈指のクリエイター、酒井靖之監督が
最前線のクリエイティブの話題から、
人生に役立つ情報まで縦横に語り尽くす!
クリエイティブに生きたいすべての人に贈るYouTubeチャンネル「sakaiTV」。
売れる動画・映像制作のパイオニア